史上最小の機体での月面着陸に挑んだ実証機「オモテナシ」(OMOTENASHI)について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、着陸を断念したと発表した。米国のロケットから分離後、機体が太陽光を捉える姿勢を取れず、必要な電力を確保できないまま失敗に終わった。 オモテナシの想像図(JAXA提供) オモテナシは無人試験飛行の米宇宙船に相乗りする形で、米大型ロケット「SLS」初号機に搭載され、日本時間16日、米フロリダ州から打ち上げられた。宇宙船に続いて分離したものの、機体の太陽電池のある面が太陽に背を向けたまま、高速で回転していることが判明。電池が太陽に向くよう、ガスジェットを噴射して回転軸の変更を試みた。しかしその後も電圧が不足し、電波の送信が停止。搭載機器自体は故障していないとみられ、姿勢の安定を目指した。 運用チームは計画していた秒速50メートルほどの月面衝突ではなく、22日午前1時ご
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