2017年8月9日のブックマーク (4件)

  • 「悪魔」の誘惑に負けないために 『悪の正体』 | BOOKウォッチ

    筆者はプロテスタントのキリスト教徒であり、欠かさず聖書を持ち歩き、事あるごとに参照しているという。大学と大学院で神学を学び、これまでに「4万冊近くのに目を通し、思考を続け、行動につなげてきた」と述べる。そうした個人的背景と経験から、現代社会を生き抜くためには「悪」や「悪魔」の存在に敏感にならなければならないと考えている。 「悪には、『アダムとエバ』の物語から、現代の私たちの生活に根差す個人的なものや、テロ・国際紛争など世界情勢をめぐる国家レベルのものまで時間軸と空間軸を超えて見出すことができます。すなわち人間の持つ『負の側面』全般にわたり根源をなすのが『悪』の概念です」としたうえ、悪に鈍感であってはならない、悪の正体を見極めろ、少しでも悪なるものを遠ざけろ、危ない場所には絶対に近寄るな――と説く。 「一方、状況によっては悪と正面から対峙することも大切です」とも。 それでは、周囲からしばし

    「悪魔」の誘惑に負けないために 『悪の正体』 | BOOKウォッチ
  • 実は毎日食べている「ミリタリー飯」 『戦争が作った現代の食卓』 | BOOKウォッチ

    インターネットやGPS(衛星利用測位システム)など、軍事用に開発されて民間に転用され、現代の生活に欠かせないものになっている技術の例は数多い。軍事技術の転用は実は、こうした社会インフラだけではなく、われわれの生活を側面から支えている。書は、日卓でもすでに広く親しまれている加工品などをめぐり、その技術開発の背景を探ったノンフィクション。 書によれば、スーパーマーケットに数多く並ぶ「安くて長持ちする品」のルーツは、兵士に支給される携行であり、わたしたちが毎日の事で親しんでいる、プロセスチーズやパン、成型肉、レトルト品、シリアルバー、スナック菓子、缶詰、フリーズドライ製品などにくわえ、品包装用ラップやプラスチック容器などでも、その開発に軍事技術が大きな役割を果たしてきた。 著者が「アメリカ料供給システムの中枢」として取材したのは、米陸軍の衣住に関する研究機関である「ネ

    実は毎日食べている「ミリタリー飯」 『戦争が作った現代の食卓』 | BOOKウォッチ
  • 地方創生を体現する米都市 『ポートランド・メイカーズ クリエイティブコミュニティのつくり方』 | BOOKウォッチ

    ポートランドは、米西海岸のオレゴン州にある同州最大の都市。同州は、シアトルがあるワシントン州と、ロサンゼルスやサンフランシスコなどの大都市があるカリフォルニア州に挟まれ、それらの都市ほど知られているとはいえないが、近年「住みたい街」としての人気は全米一という。 著者は、ポートランド市開発局に勤務する日人スタッフ。2016年に出版した「ポートランド 世界で一番住みたい街をつくる」に続き、書では、同市で活躍する起業家らに焦点を当て、独特の創造精神を伝える。「クリエイション」「スポーツ」「オーガニックフード」「クラフト」「コーヒー」「スタートアップ」の分野の6人を選んで著者がインタビューして、クリエイティブな生き方を描きだそうとしている。 ポートランドでは近年、クラフトやオーガニックフード、サードウエーブと呼ばれるコーヒーロースターなどを中心に、店舗や工房、作業場などが集まり、同市独特の産業

    地方創生を体現する米都市 『ポートランド・メイカーズ クリエイティブコミュニティのつくり方』 | BOOKウォッチ
  • ベンツの弟分「スマート」が躍進している理由

    マウスのようなかわいらしい見た目に、個性的な色が目を惹くコンパクトカー「スマート」。高級車メルセデス・ベンツを展開する独ダイムラーの小型車ブランドだ。近頃、都市部でよく目にするようになった。 日で最初に発売されたのが2000年。今年で進出17年目を迎えるが、主力製品「フォーツー(fortwo)」が2人乗りだったこともあり、なかなか販売を伸ばせずにいた。だが、2015年に4人乗りの2代目「フォーフォー(forfour)」が投入されると再び人気が急上昇。2016年は4508台と前年比4.5倍の台数を売り上げた。 見た目にそぐわず広々した車内とポップなデザインが、女性や若い層にも受け入れられた。価格も216万円からと、日のコンパクトカーの競合となり得る戦略的な値段に抑えている。輸入車の中でも、車種別の伸び率では圧倒的だ。

    ベンツの弟分「スマート」が躍進している理由
    halkitara
    halkitara 2017/08/09