糸井 だんだんとさ、 宮本さんもそうなんじゃないかと思うんだけど、 じぶんが褒められるかどうかとかは、 もう、ぜんぜん気にならなくなってきていて。 宮本 ああ(笑)。 糸井 褒められた瞬間くらいはうれしいけど、 それより、ちょっと離れたところで 仲間がいい仕事をしたときのほうがうれしい。 だから、もう、「我こそは!」という部分は なくなってきてるじゃないですか。 宮本 そうですね。 まぁ、けなされるのはいやですけどね。 糸井 でも、ケンカなんかしたくないし。 その意味では、どんどん、もう、 「南無阿弥陀仏」と言うだけ、みたいな、 そんな感じになってる。 で、たぶんみんなも、いずれそっちに行くんですよ。 無理にケンカもしたくないし。 それはもう、山内さんのなかに芽がありましたよね。 「うちはケンカは弱いから しなくてもいいようなことをするんや」って おっしゃってたじゃないですか。 宮本 たし