これまで季節や時の移ろいに合わせて表情を変える景色のレタッチに取り組んできた当連載が、今回取り上げるのは動物写真。その毛並みの手触りが感じられるくらいの質感を表現するために、ある裏技を使用する。 野生でも動物園でもペットでも、動物の写真を補正する際は質感にこだわりたい。質感とはつまり、毛並みのこと。手触りが感じられるくらいに描写を高めることで、生き物の艶めかしさが出てくる。 補正の要はコントラストだが、単にメリハリを強めるのではなく、より「明瞭」に見える色調をイメージして仕上げるのがポイントだ。 テーマ:動物の毛並みをリアルに描写する