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小説とblogに関するhamacolaのブックマーク (8)

  • [書評]私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった(サラ・ウォリス、スヴェトラーナ・パーマー): 極東ブログ

    書、「私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった」(参照)のカバーには15人の少年少女の顔写真と名前が記されている。古そうな写真だ。写りの悪い写真もあり、親しみづらい印象をもつかもしれない。しかし、書を読み終えたあと、その一人一人を自分の友だちのように身近に感じるようになる。その生命をたまらなくいとおしく思えるようになる。10代の彼らは第二次世界大戦を体験し、その戦火のなかでかけがえのない経験を記した。戦争とは何か。知識や善悪の教条を超えた答えがその手記の中にある。 手記はそれぞれを個別に扱うのではなく、ドイツ軍がポーランドへ侵攻した1939年9月1日から、日政府が降伏文書に署名した終戦の日である1945年9月2日(米国時間9月1日)までの時間軸に沿いながら、全12章で各地域に分けて配置されている。数章に渡る手記もあり、章の始めと、手記の前後にはそれぞれの背景を補うナレーション的な解

  • 深町秋生の序二段日記

    どう感想をまとめていいのかわからなかった。 こうの史代の長編「この世界の片隅に」の下巻が発売された。「夕凪の街 桜の国」以来の衝撃を与えてくれたと思う。すでに名うてのコミック評論家たちの熱すぎる評があちこちでアップされている。私も瞼が赤くなるほど泣いた。 http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/konosekaino-katasumini2.html(こうの史代『この世界の片隅に』下巻 紙屋研究所) http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-6b07.html(オールタイムベスト『この世界の片隅に』: 漫棚通信ブログ版) http://d.hatena.ne.jp/kaien/20090507/p1(すべての漫画好きよ、『この世界の片隅に』を読むべし。 Something Orange) 物語自

    深町秋生の序二段日記
  • オレ的作家別ベスト5・第1回 ベスト・オブ・カート・ヴォネガット! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■『作家別ベスト3を考える』→『ベスト5』ということにする 厘時さんの所でやってた『作家別ベスト3を考える』をオレもやってみたいと思います。ルールは: ・作家を決める。 ・その作家の既読ののタイトルを思い出せる限りすべて思い出す。 ・その中から好きなものベスト3を選ぶ。 上下巻や上中下巻は1冊扱い。 シリーズ物は臨機応変に判断。 最低でも既読は7冊は欲しいところ(選んだ数より選ばない数の方が多くないと面白みに欠ける)。 ということですが、オレの方は「作家の著作を全部抜き出す」「ベスト5」ということでやってみることにしました。 選んだ作家はカート・ヴォネガット、スティーヴン・キング、P・K・ディックの3人。これを3日に分けてやってみたいと思います。それではまず今日はカート・ヴォネガットから! ■カート・ヴォネガット・ベスト5! 昨年4月に惜しまれながら世を去ったカート・ヴォネガット。なにし

    オレ的作家別ベスト5・第1回 ベスト・オブ・カート・ヴォネガット! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • スローターハウス5/カート・ヴォネガット・ジュニア - ゆらぎ1/fゆらめき

    スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302) 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1978/12/31メディア: 文庫購入: 26人 クリック: 894回この商品を含むブログ (233件) を見る★★★★★ ここでも度々、紹介しているが個人的にSF好きな面があるのか、またしてもSFモノになってしまうのであるが第二次世界大戦を舞台を中心に主人公が時間旅行を繰り返す物語。戦争・暴力・死といった無機質で凶暴な抗いのないものは誰のせいでもなくて、どうする事もできないけど、でもやっぱり人生ってそんな事ばっかり言っててもつまんないよね。なるべく平和がいいよね。って事を独特のセンスとユーモアでうまく仕上げている。悲しみや痛みの分かる人間の優しさほど生々しくて温かい。ちょっとした哲学書なんかよりずっとオススメ

    スローターハウス5/カート・ヴォネガット・ジュニア - ゆらぎ1/fゆらめき
  • 『伝奇集』ボルヘス - ボヘミアの海岸線

    [無限、円環、迷宮] Jorge Luis Borges FICCIONES ,1944. 伝奇集 (岩波文庫) 作者: J.L.ボルヘス,鼓直出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1993/11/16メディア: 文庫購入: 32人 クリック: 158回この商品を含むブログ (164件) を見る わたしの読書歴の中で、ボルヘスはひとつのマイルストーンだった。「ボルヘス以前」と「ボルヘス以後」で、世界の読み方が変わった。初めて読んだのは高校生の頃で、「世界の魔法が書いてある」と、図書館の隅で静かに衝撃を受けた記憶がある。今も昔も、敬意と愛着をこめて読み返す一冊。 「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」「アル・ムターシムを求めて」: 架空の書物に対するレビュー。むしろこのが読みたい。 「円環の廃墟」: 人は誰かが想像した夢に過ぎないのではないか?おそらく誰もが一度は考えたことのある

    『伝奇集』ボルヘス - ボヘミアの海岸線
  • My Instant diary

    演技をやめたい。元気なふりをして騒いでいる舞台から降りることがなかなかできない。 疲弊しているのに行動を変えられない。仕事はもちろんテンションを上げて盛り上げなきゃいけないのだけど、それを日常でも維持してしまい静かにしていることができない。いい人でいたいようで、みんなが休み希望を出しているお正月も働く。そんなのってカッコつけではないか。言われたら笑顔で引き受けてしまって、のちのち潰れていくのに。 人間関係もひどい。仲の良かった人はみんな疎遠。新しく仲良くなった人もすぐ離れてしまうから結局1人だ。 孤独感で肉体は死なないけれど、心はじわじわ死んでいく。 学校、仕事に通うだけで何も出来ていない日々に疲れている。目指すところが見えないまま日々が続いているのがダメなんだろうな。 でも、ふとみんな目標を持って生きているのだろうか?とも考える。日々を生き延びるだけで精一杯の人だって沢山いるだろう。でも

    My Instant diary
  • エロマンガ島に、行きたいかーっ。 - 指栞(ゆびしおり)

    長島侑さんの作品は、「ねたあとに」と「ジャージの二人」だけ読んでどちらも、前者は特にすごくおもしろかった。「エロマンガ島の三人」は「ジャージの二人」と似ていて、すごくしっくり行ってる訳ではない男女のうちの男の方が、彼女との関係の成り行きを薄暗い影のように心に宿したままひとりでどこか遠くに滞在しに行く話。男女関係での男の側の打算みたいなのは身につまされる。ちなみにエロマンガ島は実在の島だけど、このを読んでそこに行ってみたくなるかと言うと、少なくとも自分はそうはならなかった。なにしろ遠いのがその理由。短編集であと四編が収録されている。

    エロマンガ島に、行きたいかーっ。 - 指栞(ゆびしおり)
  • quadrillepadの日記

    2011年全米図書賞の最終候補作が発表になりました。 発表は11月16日。 Fiction Andrew Krivak, The Sojourn (Bellevue Literary Press) 第一次大戦を舞台にした人間ドラマ。著者はイエズス会の司祭。 Téa Obreht, The Tiger's Wife (Random House) こちらはすでにオレンジ賞を受賞し、ベストセラーにもなった作品。「死なない男」「虎の」という二つの伝説を媒介として、ユーゴスラビアの過去と現在が結びつく。 Julie Otsuka, The Buddha in the Attic (Knopf) これは日人的には注目作。1920年代、夫の顔も知らずにサンフランシスコへと嫁いでいった日たちの物語。あらすじだけ読むと、いかにも典型的なアメリカ移民の苦労話のように思えるのだけれど、文章が素晴らしい

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