不正会計の問題を受けて経営の立て直しを進めている東芝は、事業の柱の1つに据える原子力事業をアピールするため、3日、アメリカで建設を進めている発電所をメディアに公開しました。 このうち3号機と4号機には、電源を失っても水の重力を利用して原子炉を冷やせるため安全性が高いとされる仕組みがアメリカで初めて導入されます。発電に使うタービンなどの装置は東芝の製品が使われ、2020年までの運転開始を目指しています。 不正会計の問題を受けて経営の立て直しを進めている東芝は、原子力を事業の柱の1つに据えていて、2030年度までに中国やインドなどで45機の原発の受注を目指しています。ただ、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響や、天然ガスなど資源価格の値下がりによって、原発の受注環境は厳しくなっており、まずは建設中のアメリカの原発を予定どおり完成させ、事業を軌道に乗せることが課題となります。 ウェスチングハ