ソフトバンクが買収するARMという企業が、どういう事業を行っているのかなどに関しては7月21日に掲載した記事で説明した。今回は、その買収の金額である約3.3兆円は高いのか、安いのか、それとも妥当な金額なのかについて考えていきたい。 約43%のプレミアムを乗せた約3.3兆円 今回ソフトバンクが発表したARMの買収金額は、約3.3兆円(約240億ポンド)と非常に巨額になっており、それが話題を呼んだ。この約3.3兆円の根拠は、買収発表前のARMの株価に対して約43%のプレミアムを乗せた金額となっており、ARMの株主に対してもメリットのある額とされている。 実際、ARM側もこの買収提案を歓迎しており、株主に対して提案に応じるように取締役会は推薦している。つまり価格の面からはARM側にとってもかなり満足できる数字ということだ。 このため、ソフトバンクは高値を掴まされたのではないか、そういう批判も早速