2人が平野の演技の最中、どのように叫んでいたのか。まず解説者が話し始める。 「信じてベストを尽くせば、あとは点数を審判に任せていればいいんです」 そして5回の試技をノンストップでこう叫び続けた。 「トリプルコーク1440!」 「ダブルコーク1440! いいですよ!」 「次は1260!」 「もう一度1260! バックサイド・ダブルコーク!」 難易度の高いミスなしの技に魅了される解説者。視聴者には耳障りに聞こえるかもしれない叫びだが、そんなこともお構いなしだ。 「マジマッ!(最後) マジマッ!(最後) フォーティーーーーーン・フォーティーーーーーーーーーーーーーーーー!」 すると、この解説者は今度は冷静に、平野の技を的確に賞賛した。 「トリプルコークというのは、対角線に3回転し、横回転も加えます。“1440”を飛ぶアユム選手ですが、過去には膝が腹部を強打して肝臓を傷めて、本当に危険な状態で病院