【リオデジャネイロ=吉田健一】サッカー・W杯の決勝戦が行われるリオデジャネイロでは、有名観光地コパカバーナ海岸に設置されたファンフェスタ会場にサポーター約3万人が集結したが、思わぬ試合展開に、会場から悲鳴が上がった。 地元テレビなどによると、サンパウロとクリチバでは、運行中のバスを止めて放火する事件が少なくとも7件発生。サンパウロではバス会社の車庫のバス約20台も放火されたほか、家電・家具販売店では、商品の略奪も起きた。 リオデジャネイロのファンフェスタ会場では、断続的な雨にもかかわらず、会場に入りきれないサポーターが試合開始前から道路にあふれ、「ブラジル、ブラジル」の大声援が周辺を包んだ。カナリア色の代表ユニホームや国旗を身にまとったサポーターたちは、2点差までは「まだまだ」「これからだ」と強気だったが、点差が広がるにつれて声援はトーンダウン。5点差でハーフタイムに入った時には、1万人以