ウェブやスマートデバイスの普及にともなう「科学と芸術の融合」がもたらす環境の変化は、デザインをどう変えたのか。最先端の話題を紐解きながら、ゼロからデザインを定義する革新的なコラム連載第1回! 世界が変わったのだから、デザインも変わらなければならない 環境の変化に応じて生物は振る舞いを変える。人間も寒ければ服を着こむし、音楽配信サービスが便利だと感じればCDは買わなくなる。最近だと写真はスマートフォンのカメラで事足りる、という人も多いのではないだろうか。 「世界が変わったのだから、デザインも変わらなくてはならない」。これはインターフェイス研究者・渡邊恵太氏の著書『融けるデザイン』の帯に書かれていた一文だ。世界が変わる瞬間というのは、ほとんど目撃することができない。 それは気づけばゆるやかに、しかしダイナミックに進行し、自分たちも変わらざるを得なくなっている。つねに相手が存在する、対話的な活動
![#1. それはかつて、デザインと呼ばれていた仕事|見えなくなったデザインの話|有馬 トモユキ|webちくま](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e14c2018deb85aafa6f14be02489e0eec6dd5f88/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fchikuma.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2Fe%2F660m%2Fimg_0ec8b391b328ae1456af2908c3a8dca9131506.jpg)