政府の経済財政運営の基本方針「骨太2009」が、与党で了承される見通しになった。社会保障費抑制に反発する厚労族の抵抗で22日の自民党総務会でも了承は見送られたが、その後、与謝野財務相が党執行部と会談して来年度当初予算で抑制しない考えを明言。党執行部の一人は「ほぼ了承されたと考えてもらっていい」と話した。23日の自民党総務会で了承、同日中に閣議決定される見通しだ。 22日の総務会では社会保障費の自然増を毎年2200億円ずつ抑制する方針について、厚労族の尾辻秀久参院議員会長が「2200億円抑制しないと明記すべきだ」と抵抗し、了承は見送られた。 その後、与謝野氏が細田博之幹事長や笹川尭総務会長らに対して「社会保障費の自然増については10年度予算でそのまま認める」と約束。与謝野氏と保利耕輔政調会長が2200億円の抑制はしないとの覚書を交わす方向だ。尾辻氏も総務会の決定に従う考えだ。