トヨタ自動車の豊田章男社長は2日、日本記者クラブで会見し、同社の経営状況を「どん底に近い」と表現し、依然厳しい状況が続いているとの認識を示した。そのうえで、来年3月が期限の政府のエコカーの買い替え補助制度について、「もうちょっと続けていただけるとありがたい」と話した。 豊田氏は自動車業界の現状について「100年に1度の変革を求められている。ハイブリッド車を普及させることが我々の使命だ」と述べた。 鳩山首相が温室効果ガスを90年比で25%減らすと国連で宣言したことについては、「(産業界に)ブレーキとならないためには、(政策的な)お手伝いをしていただかないと難しい」と話した。 米国で販売した車で、運転席のフロアマットがずれてアクセルペダルが戻らなくなる疑いが発覚したことに関しては、「米当局と協力して、原因追及をやっている。今のところ具体的な対応は決まっていない」と述べ、米国で大規模なリコ