木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 作者: 増田俊也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/09/30メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 475回この商品を含むブログ (122件) を見る (今回は図解はありません) この本を読了しました。途中何度も目頭が熱くなりました。最強の男の余りに切ない人生。 本書は自身も柔道経験者である筆者が、戦後格闘技界の大事件である木村政彦vs力道山の対決を軸に、戦前戦後の格闘技の歴史を10年以上にわたる綿密な取材の元に紐解いた良書です。特に格闘技ファンというわけでもない僕でも分かりやすくて楽しめました。関係者の直接証言と一次資料に徹底的に拘った取材は鬼気迫るものがあります。 ガチで臨んでたら木村政彦の圧勝であったことは間違いないと思います。しかし、木村政彦は負けました。リングを準備した力道山が違う面で何枚も上でした。 力道山は優れた起業家