仏教にある「思想の自由」 仏教はインドで始まり、中国に伝わり、日本にも広まりました。仏教では、人間は死んだらどうなると考えるのでしょう。 仏教は、一神教と違って、思想の自由があります。どう考えてもいいのです。そこで、死んだらどうなるかについても、いろいろの考え方がある。順にみていきましょう。
![人は死んだら「霊魂」にならないし、「死者の世界」も存在しない…仏教がそう“断言”する意外なワケ(橋爪 大三郎) @moneygendai](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f2fbb0f1c69d61a3f4747f192b3335c9857dea65/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F7%2F1200m%2Fimg_7778c5bb79ffe2dcfd896722ec43fab5416719.jpg)
「人間は生まれてこないほうがよい」……。そんな「反出生主義」という思想が静かなブームになっている。海外では数年前から反出生主義の言論が目立ち始め、日本でもコロナ禍の今、関連書籍が売り上げを伸ばしているという。古代からある思想だが、なぜ今、反出生主義なのか? 反出生主義に関する著作がある哲学者の森岡正博・早稲田大教授に聞いた。【上東麻子/統合デジタル取材センター】 ――そもそも反出生主義とは何でしょう。 ◆簡単に言うと、人間が生まれてきたことを否定し、新たに子どもを生み出すことも否定する考え方です。実は古代からさまざまな文献に顔を出してきました。最近ではインターネットを通じて世界に拡散されています。南アフリカの哲学者、デイビッド・ベネターが有名ですが、地球環境問題の悪化を深刻に受け止め、子どもを作らないことを推奨したり、人類絶滅を目指す運動もあります。2019から20年にかけて、反出生主義は
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