世界に衝撃を与えた真珠湾攻撃。それは日本が敗北への道を歩み始めた決定的瞬間でもありました。しかし、その攻撃が行われた昭和16(1941)年12月8日からさかのぼること約半年、若きエリートを集めた「総力戦研究所」で行われたシミュレーションで「日本はアメリカに負ける」と予言されていたのです。そしてその中には『虎に翼』で岡田将生さん演じる星航一のモデル・三淵乾太郎も――。『昭和16年夏の敗戦』(著:猪瀬直樹)をもとにその背景と経緯を紹介します。(全2回記事の後編) エリート集団「総力戦研究所」の出した結論 否応無しに総力戦に臨みつつあった日本には、早急に状況に対応しうる人材を育成する必要があり、急遽「総力戦研究所」が開設された。 研究生として集められたのは36名の「官民各層から抜擢された有為なる青年」。その所属は、大蔵省、商工省といった省庁のエリート官僚、陸軍省の大尉、海軍省の少佐、そして日本製
![『虎に翼』岡田将生さん演じる航一が隠してきた<秘密>。そのモデル・三淵乾太郎らは「ソ連参戦で敗戦」とまで予測するも開戦を止められず…そのまさかの理由とは 昭和16年夏の敗戦<後編>|芸能|婦人公論.jp](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2984a3d719be4577cf5cabdac16a18a6d4884933/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffujinkoron.jp%2Fmwimgs%2F3%2F2%2F-%2Fimg_32ef3c88d70543e83a7ceb56d493f280614422.jpg)