原発事故による風評被害への賠償制度を悪用し、飲食店などを経営していると偽ったうえ、売り上げが落ち込んだとうその書類を提出して、東京電力からおよそ900万円の賠償金をだまし取ったとして、警察は、19日にも45歳の男を詐欺の疑いで逮捕する方針です。 詐欺の疑いが持たれているのは、福島県会津美里町の45歳の男です。 警察によりますと、男は、会津若松市内のビルで飲食店などを経営していると偽ったうえ、原発事故の後に売り上げが落ち込んだといううその書類を作って東京電力に提出し、およそ900万円の賠償金をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。 原発事故の影響を巡っては、風評被害が相次ぎ、福島県内の飲食店や観光業界などを中心に売り上げが落ち込んだ経営者が相次いでいて、東京電力は、経営者などからの請求を受け付け、賠償金を支払う制度を設けています。 警察はことし6月、男の請求内容に不審な点があ