人事院勧告が来週にも出されようとするなか、あらためて「公務員バッシング」について考えておきたいということで、石川康宏神戸女学院大学教授の指摘「公務員バッシングの正体」を紹介します。これは、国家公務員労働組合大阪地区連合会、憲法を行政に生かす大阪の会、国家公務員労働組合近畿ブロック会議の合同で開催された「国公労働者のつどい」(2012年9月15日)の記念講演を私が整理し雑誌に掲載したものの一部です。 国民の不満をそらす世論操作生贄に差し出される公務員公務員バッシングの問題は、いくつかの角度からとらえることができます。一つは、今の政治に対する国民の不満の矛先をかわすための生贄にされているという問題です。 「構造改革」の政治が長く続き、大企業が潤えば今に国民も潤うと言われてきました。結果的に大企業だけは潤って多くの国民はますます貧困になってしまいました。公務員だけでなく日本の平均的な世帯の所得は