【香港=藤本欣也】香港の林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官は1日の記者会見で、「香港は三権分立ではない」と明言し、行政長官をトップとする行政主導の三権体制であるとの認識を示した。 中国の習近平指導部は三権分立について「西側の政治制度」として拒否している。香港に対しても「三権分立ではない。行政長官が三権の上に立つ」との見解を示していたが、行政長官が明言したのは初めて。 しかし香港の最高裁長官が2014年、香港基本法(ミニ憲法)には「三権分立の原則」が明示されているとの見解を示しており、今後、改めて論議を呼ぶ可能性がある。 林鄭氏は1日の会見で、「香港では行政、立法、司法の各機関が相互に協力しバランスを取っている」と述べ、「行政機関の決定に対しては裁判所に提訴できるし、行政長官の裁判官人事に立法会(議会)は反対できる」と指摘。しかし、「香港は中国の特別行政区であり、行政長官は単なる行政機関の
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