「残念な職場」著者・河合薫さんに聞く(2) 働き方改革やセクハラ問題などに対して、企業は対応を迫られ、さまざまな対策を行うようになっている。だが実際に効果はあるのだろうか。「残念な職場」の著者で、健康社会学を研究する河合薫さんのインタビュー2回目をお届けする。【経済プレミア編集部・田中学】 ──働き方改革が叫ばれたり、セクハラ問題にスポットがあたったりして、多くの企業が対応に追われています。有効なのでしょうか。 ◆河合薫さん 財務省では前事務次官のセクハラ問題で、急きょ、幹部を対象にした初のセクハラ研修を開催しました。他にもパワハラに対しては、「風通しが悪い、コミュニケーションを活発に!」と言って上司と部下で声を掛け合おうとしたり、「残業をなくせ」となれば、社内の照明を定時に強制的に消灯したりしていますね。