ブックマーク / academist-cf.com (5)

  • うつ病とリボソーム遺伝子の関連を発見! – 心理特性と遺伝子発現から探る

    うつ病とストレス うつ病は、憂うつ気分、意欲や興味の低下、不眠、欲低下などの症状が現れ、それが持続するようになる病気です。うつ病はありふれた病気ですが、どうしてうつ病になるのか、どのような人がうつ病になりやすいのか、などといった詳しいことはよくわかっていません。うつ病の研究といえば、一昔前までは心理的な側面の探求が中心でしたが、科学技術や医学が発展した現在では、分子・細胞レベルでの研究など、生物学的な研究が活発に行われるようになっています。しかし、このような研究が世界中で進められているにもかかわらず、うつ病の原因は未だ明らかになっておらず、診断や早期発見に役立つ客観的な指標も存在しないのが現状です。 多くの場合、うつ病は、ストレスがきっかけとなって発症したり、症状が悪化したりすることはよく知られています。その一方で、大きなストレスにさらされても発症しない人もいれば、比較的小さなストレスで

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  • 精神疾患関連遺伝子から探る、人のこころの進化 ?p=8376

    性格と精神疾患は共通の遺伝基盤をもつ 私たちは俗に「個性」や「性格」といわれる、個体間で異なりつつ、個体内では一貫した行動特性を持って生きています。心理学の分野において、人間の性格は、協調性、誠実性、外向性、開放性、神経症傾向という5つの因子で構成され、文化や民族をこえて共通にみられることが指摘されています。また、遺伝学の分野では、近年の大規模ゲノム解析の進展とともに、上述の性格の5因子に影響を与える遺伝子や遺伝的変異が特定され、性格の遺伝学的基盤に注目が集まっています。一方で、これらの研究のひとつの発見は、「性格と精神疾患は共通の遺伝基盤をもつ」ということでした。すなわち、精神疾患に関連する遺伝子は、同時に性格の違いにも影響しており、精神疾患と性格のあいだにはある種の量的な違いがあるだけかもしれないのです。 しかし、こうした性格や精神疾患に関わる遺伝子がどのように進化してきたのかについて

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  • “幸福感”は年収の高さに依存するのか? – マインドフルネスがあれば収入によらず幸福に

    幸福と心理学 この10年ほど、幸福が心理学や経済学のテーマとして取り上げられるようになりました。誰もが関心を持つテーマにしては研究の始まりが遅いのですが、その理由のひとつには、「幸福なんて人それぞれでしょう?」、「科学の対象になるの?」という疑問が根強いということがあるでしょう。しかし、心理学には「人それぞれ」ということ自体を研究対象としてきた長い歴史があります。個人差(パーソナリティ)の心理学と呼ばれる分野です。多くの人を対象に調査を行うことで、幸福の度合いの高い人も低い人もいること、さらに、高い人と低い人とではその行動やとりまく社会環境にどのような違いがあるのかを明らかにすることができます。幸福の度合いが高い人と低い人とで見られる行動の違いは主に心理学で、社会環境の違いは主に経済学で研究されてきました。 これまでの多くの研究でわかっていることは、収入の高い人ほど幸福は高いことです。ただ

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  • academist Journal

    academistは、研究費に特化した学術系クラウドファンディングサイトです。国だけではなく、民間企業や個人も含めたさまざまなパトロネッジが実現する仕組みをつくることで、「開かれた学術業界」を実現し、未来社会の基盤を構築してきた研究者たちが最大限活躍できる世の中を目指しています。 academist Journalは、学術系クラウドファンディングサイト「academist」の姉妹サイトです。最新の研究成果はもちろん、academistにおける支援金の利用用途やプロジェクトの発展状況などについて普段の研究者のアクティビティまで含めて発信していくことで、研究者の“今”の姿をお届けしていきます。

  • 嘘をつくときのサイコパスの脳とは? – 脳活動測定で探る!

    平然と嘘をつくとされるサイコパス サイコパスは反社会性パーソナリティ障害に分類され、感情・良心・罪悪感が欠如し、冷酷でエゴイズムであるという特徴が指摘されています。中には、口が達者で表面的には魅力的なサイコパスもいるとされます。また、サイコパスの注目すべき特徴として、平然と嘘をつくという点が挙げられます。 これまで、私はヒトの正直さ・不正直さの神経基盤の研究に長く携わってきており、サイコパスが平然と嘘をつくという行動の背景にある脳のメカニズムを知りたいという強い思いがありました。そのためには、当然ながら直接サイコパスを対象として研究を行う必要があります。ところが、サイコパスは全体の1%程度しかいないとされています。つまり、研究を実施しようとして実験参加者を募っても、100人のデータを集めてやっと1人しかいないわけです。これでは、サイコパスの研究を行うことは現実的には非常に難しいことのように

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