ポテンシャルこそが ものごとの価値のすべてなんだ、 ということにぼくが気づいたのは 赤城山の埋蔵金を調べた時なんですよ。 徳川埋蔵金を掘っていてわかったのは、 江戸幕府がフランスから借金をしたのですが、 フランス側からして見れば、 徳川埋蔵金があろうがなかろうが 日本にお金を必ず貸すという事実がありました。 フランスの銀行に取材をしたら、 当時、現地に金を貸すグループがあって 日本にお金を投資しまくっていたんですよ。 「あれだけの小さな島国で、 あれだけの多くの働き者がいれば、 密集していて人数的にも工場としても いくらでもものを生産できるだろうし、 人数としても市場として成り立たせられる」 ・・・だから、やっぱり、埋蔵金がなくても、 フランスがお金を貸したんだろうなあ。 それに気づいたら、経済の仕組みを ぜんぶわかったような気がしたんです。 「働き者がたくさんいさえすれば、 それは力にな
ぼく、日本で優秀な放送作家って 十数人くらいしかいないと感じます。 たぶん、15人くらいかなあ。 ちゃんとバランスも取れて、 それでいて、実現可能な 奇抜なアイデアを出せる放送作家って。 どこかで、不安材料を 持っていたりするんですよね、作家同志でも。 やってて、楽な作家って、本当にその 15人くらいですよね。 ああ、わかってるなあ、 しゃべらんでもええなあ・・・って。 何か問題が起こった時とか、 視聴率が思うように上がらなかったりした時、 おんなじところで、何か原因がわからないけど 止まっている、と感じたり、 逆に「何かあるな」っておんなじ場所で ヒット企画の鉱脈を感じられる人は。 企画のおもしろみを感じ取れる作家というか 方向音痴じゃない人は、何人もいないです。
自分の脳波をはかるのって、 ちょっとおもしろそうでしょ? もしやる気があったら、 言ってくれればいつでもできますよ。 松本さんが「絵で思う」っていうのは、 たぶん右脳をものすごく使っていて、 言葉にならないイメージが先に湧きあがって 俺には分かってるんだけど説明できない、 というようになっているのかなあ。 今の小説家のほとんどが、 左脳が動いてるんだって。 論理で、こうしてこうしてこうして、 っていうふうに書いてるらしいんです。 でもおそらく、詩をつくるのは、 そういう感じではないんですよ。 絵としてさえもなってないイメージを、 何とか作りたいなんて思っているのは、 どう考えてもロジックじゃないでしょ。 「どうしたらいいのかは わからないけど、わしゃ分かっとんねん」 というのが、あるんですよ。 うん。何となく分かります。 ぼくの場合は、 話していることが、例えば 絵を描いて、壁に貼っている
そう。 で、そういうのって、企画書を書いて、 「世界でいちばんかわいい犬」という サイトを作ったら、人が来ますよ、 なんて書いたとしたら、 企画書としてはまずボツですよ。 「いっぱいありましたよね?動物もの」 とか言われて。 でも、行ってみるとわかるんだけど、 なんかねえ・・・ 「そういえば、そう」なんだよ。 そういえば、世界でいちばんかわいい。 単なる捨て犬だったみたいだけど。 耳がコアラみたいになってて、 こんなにちっちゃい。 ジョンベネちゃんみたいに いろんな衣装を着せたりして、 ふざけたことやってるんですよ。 とうとう、評判になっちゃって、 テレビにも映ることになって、 日本の俺ですら知ってるわけですよ。 それ、ダンボールハウスじゃないですか。 「捨て犬」という意味でも、ね。 例えば、仮に何かの催し物で、 世界でいちばんかわいい犬を アメリカから呼びましょう、という時には、 そこで
そうですね。 これはちょっとびっくりしましたよね。 ぼく、携帯電話買ったの、 比較的早かったんですけど、 最初買った時なんか、まわりから、 すごい、さげすんだ目で見られましたよね。 「この成金野郎!」みたいな。 ・・・でも、いま、すごいでしょ。 あの時の蔑んだ目を、返してもらいたい。 そん時、なんか、 高須もそんな目をしたで? 携帯電話買うって言ったら、 「あ~、タレントさんねえ」みたいな・・・ すごい顔をしたんですよ、みんな。
糸井 ぼく、前に、 「100円を捨ててきなさい」 という授業を、やったことがあるんです。 その授業というのは、 俺の職業になりたい人が集まってきているから、 少し乱暴をしてもいいんです。 だから、さっき言った小学生とは 違うことができるんだけど。 「今からみんな、100円を持って外に出て、 捨ててきて戻ってきて、その感想を述べてね」 と言ったんです。 松本 おもしろいですね。 糸井 うん。 「お金」というものが生む「約束」を いかに壊してしまうかという瞬間だからね。 で、授業に参加していた子たちでも、 女の子は、みんな快感を感じたんです。 感想を言わせても、基本的には、 「すっごい気持ちよかったです!!」って、 たった100円なのに、イッた目をしてるんですよ。 まあ、もちろんおばさん型の人はいて、 「私にはそんなこと、できませんでした」 という感想
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