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ブックマーク / runday.exblog.jp (11)

  • 無自覚でわかりにくいこと | 田口ランディ Official Blog

    先日、 NHKのニュース番組で高村薫さんのインタビューを観ました。 そのなかで、高村さんが「原発の問題がイデオロギーの対立に使われた」ということをおっしゃっていました。そのことは、私も原爆の取材をしながら考えていたことだったのです。 高村さんのおっしゃっていることと、私が感じていることは、もしかしたら違うかもしれないけれど、この問題について自分なりに整理してみようと思いました。 福島原発事故……は、私たち日人にとって四回目の被曝です。一回~二回は1945年、第二次世界大戦において広島、長崎への原爆投下による被曝、3回目は1999年の東海村におけるJOC臨界事故による被曝、そして4回目が今回です。 私は1999年の東海村の事故をきっかけに、核というテーマに興味をもって広島と長崎を取材してきました。そして、不思議に思ったことがありました。ほんとうに素朴な疑問でした。 日は世界で唯一、原子爆

    無自覚でわかりにくいこと | 田口ランディ Official Blog
    hando
    hando 2011/05/04
    自分としては政治的な思想というのは特にありません。ただ素直に、原爆を落としたアメリカは反省してほしい。原子力も原発も原理は同じなのだから、平和利用と兵器に分けるのは無理があると思っていました。核の抑止
  • 生きるってことは、相当にシンプルだ | 田口ランディ Official Blog

    4月10日、11日といろんな方とお会いすることができました。 お子さんを連れて来てくれたお母さんが多かったことがとてもうれしかった。 子どもは存在しているというだけで祈りだ。完璧な存在だと思う。 大人になるにしたがって不完全になる、そんな気がしてしまう。 不完全な自分に気がついて、もういちど完全さを目指すのが成長というのかもしれない。 緊急時のときは、男の人と女の人の違いのようなものが、とてもくっきり現われるなあと思う。 私は自分が女なので、男の人のことは不可解でよくわからない。 よくわからないので興味があり、だから私の書く小説の主人公は男性が多い。 昨日、友人と話していて、男はロマンに弱いということを聞いた。 友人は男性である。男はロマンが好きで、女はロマンスが好き、なるほどそうかもしれない。 男のロマンとは、使命感と強く結びついているそうだ。 なにかを守らなければ、助けなければ……とい

    生きるってことは、相当にシンプルだ | 田口ランディ Official Blog
    hando
    hando 2011/04/13
    生活という小さな秩序は、政権が変ろうと、国が変ろうと、大差はない。 社会主義でも、資本主義でも、人間のやることは大差ない。 食べて、寝て、排せつして……を繰り返すだけだ。 金持ちだろうと、貧乏人だろうと、
  • 脱皮 | 田口ランディ Official Blog

    世界は自分を固定しようとする。 他人はいつも過去の影に自分を貼りつけようとする。 それを振り払って飛び去るには血が流れると思っていた。 ぴりぴりと剥がれた皮膚から血が滲んで風が染みると思っていた。 その痛みが幻痛であることに気がついたのはごく最近のことだ。 おやまあ、ぺろりとひと皮脱いでしまえば、もう私をそこに留める者など誰もいないのに、 なぜあんなに痛いと思っていたのだろう。 いまやつやつやとした新しい皮膚とひとまわり大きくなった身体を手にいれて、 好きなところへ行けるではないか。 脱皮の仕方を覚えたのか。 剥がれ落ちていく必然を待てるようになったからか。 待つということは、死ぬことを忘れて生きていることと似ている。 いつか死ぬ日が来るのを、忘れて生きているけれど、 人はほんとうは、死ぬ日を待っているんだろう。 そして、いつかその日はやって来る。 つるんと脱皮できれば、血は流れないのだ。

    脱皮 | 田口ランディ Official Blog
    hando
    hando 2010/12/24
    世界は自分を固定しようとする。 他人はいつも過去の影に自分を貼りつけようとする。 それを振り払って飛び去るには血が流れると思っていた。 ぴりぴりと剥がれた皮膚から血が滲んで風が染みると思っていた。 その痛
  • 家畜の死 | 田口ランディ Official Blog

    家畜の伝染病、口蹄疫の被害の大きさにぼう然としている。 被害拡大の原因については、ジャーナリストの方々が書いているし、部外者の私はこの件に関してネットや新聞・テレビメディア以上の情報源をもたず、また現地取材をしたわけでもないから見聞したことすら書けない。 ただ、今朝、この記事を読んで現場の人たちや畜産農家の方々の苦悩を思い言葉もない。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100517/214459/?P=6 この口蹄疫という伝染病は人間に感染しても、それによって人間が死ぬことはないという。もちろんウィルスはどんどん変異するので将来的にも人間にとって安心かどうかはわからないが、いまのところは人間に感染しても治療する必要もなく自然に症状がなくなるそうだ。ただ、人間が感染ルートになる。人間だけでなく、犬、、鳥、風に運ばれて……と感染ル

    家畜の死 | 田口ランディ Official Blog
    hando
    hando 2010/05/18
    他国でも被害が拡大した場合は、アメリカで約10万頭、イギリスで約44万頭と、すさまじい数の家畜が殺傷処分され、また台湾では1997年に約380万頭の豚が殺されたという。
  • 藤田まことさん | 田口ランディ Official Blog

    藤田まことさんが亡くなったそうだ。 もちろん面識などないけれど、藤田さんはよく神楽坂にある小さなホテルにいた。 そのホテルを私も好きで、東京に行った時に泊まったりする。小さなロビーに気持ちのよいソファがあって、そこでお茶をしていると、背の高い黒いコートを着た男の人が出てくる。俳優さんというのは独特のオーラがあって、立っているだけでその立ち姿が美しくはっとする。思わず見てしまう。それが藤田まことさんだった。 何度か、ずいぶん、そのホテルのロビーで見かけたから、たぶん定宿にしていたんだろうなあ。 あ、また、藤田まことさんがいる……と思う。 「昨日、ホテルで藤田まことさんに会った」と、家に戻っておばあちゃんに言うと、おばあちゃんはぎらぎらした目で 「はぐれ刑事か?」と言った。 そうか、役者さんって役柄で覚えられてしまうんだな。それはうれしいのかな。それとも哀しいのかな。 作家も作品で覚えられてし

    藤田まことさん | 田口ランディ Official Blog
    hando
    hando 2010/02/18
    もう、あのロビーで会うこともないんだな。と思う。 人が死ぬということはそういうことだ。もう会うことがなくなる。 それだけだ。あとは変わらない。
  • New publication.                ”The best day to live again” | 田口ランディ Official Blog

    New publication.                ”The best day to live again” 2009年 10月 22日 すごくよく書けたと思っている。自分では、最近のなかで最高傑作のエッセイだろうと。 自分で言うことはめったにないが、気に入っている。私っぽくて、マイブームなことが満載だ。 「聖なる母と透明な僕」よりも、もっとやさしい文章で綴ってあるけれど、内容的にはかなりヘヴィなはず。 もっとこういう書き方を極めていきたいと熱望している。私の文体だと思う。 それなのに、いつも自分ののタイトルを間違う。 「生きなおすにはもってこいの日」とか「生なおすのはもってこいの日」とか。 そしてよく編集者から注意される。 こんなに自慢のなのに、タイトルを覚えない私はどういう人間なのか自分でもわからない。

    New publication.                ”The best day to live again” | 田口ランディ Official Blog
    hando
    hando 2009/10/22
    すごくよく書けたと思っている。自分では、最近のなかで最高傑作のエッセイだろうと。 自分で言うことはめったにないが、気に入っている。
  • 田口ランディの日記と情報 : バラバラ殺人に関するひとつの考察

  • 田口ランディの日記と情報 : 寒いね

  • 田口ランディの日記と情報 : 騒音の人

    2000年6月長編小説「コンセント」を出版。その後「アンテナ」「モザイク」(共に幻冬舎)を発表。「富士山」「ドリームタイム」(文藝春秋)「ひかりのメリーゴーラウンド」(理論社)原爆をテーマにした短編集「被爆のマリア」(文藝春秋) 「キュア」(朝日新聞出版) ノンフィクションでは「忘れないよヴェトナム」「ひかりのあめふる島屋久島」「もう消費すら快楽ではない彼女へ」(いずれも幻冬舎) 「ハーモニーの幸せ」 「水の巡礼」(共に角川文庫) 「オカルト」「神様はいますか?」「根をもつこと翼をもつこと」(いずれも新潮文庫)「寄る辺なき時代の希望」(春秋社)な生きる意味を教えてください」(バジリコ) 詳しくはホームページをご参照ください。 http://www.randy.jp/

  • 田口ランディの日記と情報 : ミクシィの沸点

    2000年6月長編小説「コンセント」を出版。その後「アンテナ」「モザイク」(共に幻冬舎)を発表。「富士山」「ドリームタイム」(文藝春秋)「ひかりのメリーゴーラウンド」(理論社)原爆をテーマにした短編集「被爆のマリア」(文藝春秋) 「キュア」(朝日新聞出版) ノンフィクションでは「忘れないよヴェトナム」「ひかりのあめふる島屋久島」「もう消費すら快楽ではない彼女へ」(いずれも幻冬舎) 「ハーモニーの幸せ」 「水の巡礼」(共に角川文庫) 「オカルト」「神様はいますか?」「根をもつこと翼をもつこと」(いずれも新潮文庫)「寄る辺なき時代の希望」(春秋社)な生きる意味を教えてください」(バジリコ) 詳しくはホームページをご参照ください。 http://www.randy.jp/

    hando
    hando 2006/12/12
  • 田口ランディの日記と情報 : 社会問題とのコミット

    2000年6月長編小説「コンセント」を出版。その後「アンテナ」「モザイク」(共に幻冬舎)を発表。「富士山」「ドリームタイム」(文藝春秋)「ひかりのメリーゴーラウンド」(理論社)原爆をテーマにした短編集「被爆のマリア」(文藝春秋) 「キュア」(朝日新聞出版) ノンフィクションでは「忘れないよヴェトナム」「ひかりのあめふる島屋久島」「もう消費すら快楽ではない彼女へ」(いずれも幻冬舎) 「ハーモニーの幸せ」 「水の巡礼」(共に角川文庫) 「オカルト」「神様はいますか?」「根をもつこと翼をもつこと」(いずれも新潮文庫)「寄る辺なき時代の希望」(春秋社)な生きる意味を教えてください」(バジリコ) 詳しくはホームページをご参照ください。 http://www.randy.jp/

    hando
    hando 2006/12/12
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