小林繁さん死去の報を受け、取材に応じる江川卓さん=越田省吾撮影 マウンドで細い体をしならせ、帽子を飛ばす熱投でファンを魅了した小林繁さんが17日、亡くなった。サイドスローで、足を上げた後に重心をぐっと低くする独特の投球モーション。甘いマスクで女性ファンも多かった。 1976、77年は巨人のリーグ連覇に貢献し、エースとして活躍していた。しかし、江川卓投手のプロ入りにからむ「空白の1日」といわれる騒動のあおりをうけ、79年から阪神へ。突然の移籍通告にも、小林さんは「阪神に請われて行くのだから、同情してほしくない」ときっぱり言い切った。当時、監督だった長嶋茂雄氏は17日、「正直に言うと、阪神へトレードになったことは残念な思いでいっぱいです。現場の監督として悪いことをしてしまったという気持ちがいまだに残っています」とコメントした。 ◇ 江川卓氏は17日夜、東京都内の日本テレビで取材