東京電力福島第一原子力発電所の事故で、先月11日の津波は、建物や設備に残された跡から、最大で15メートルの高さに達し、主要な建物があるほぼ全域で、高さ4メートルから5メートル程度浸水していたことが分かりました。 「想定外」と関係者が口にする大災害、ではどんな備えが必要だったのか。山崎記者が解説します。 山崎記者: 東京電力が公開した映像によると発電所の施設に津波がぶつかり、20mくらいの高さにしぶきがあがっています。津波のパワーを改めて感じさせる映像ですね。この津波によって発電所の設備も非常に広範囲に浸水してしまいました。 浸水したエリアを青色で示しますが、原子炉建屋やタービン建屋など主要な建物のほとんどが浸水していることがわかります。もう少し詳しい写真を見てみましょうか。 写真の下が海側で、こちらから津波が襲ったと考えて下さい。 下の方に黄色い線を引いた施設が、ポンプです。 これは原子炉