3月からコロナ禍で休演が続いていた東京・歌舞伎座が8月1日にようやく再開することになった。寄席や舞台はいち早く再開にこぎつけたが、歌舞伎界は演者も観客も比較的高齢者が多く、より安全な対策を講じるのに時間を要したようだ。 コロナ対策として松竹は、専門家の意見を聞き、出演者、スタッフに抗体検査を実施するなど防止策を徹底し、演目も1時間以下の短いものでこれまでにない4部構成に変更した。 座席数も普段の1808席から823席と半分以下に減らすことに。1階と2階の東西の桟敷席は開けず、一幕見の4階席もなし。さらにはおなじみの歌舞伎ファンによる大向こうも禁止するとしている。 劇場の案内スタッフは毎日検温をし、マスク、フェースシールド、手袋を使用。場内売店は一部営業とし、そこでは日ごろ人気の歌舞伎グッズだけでなく、マスクも販売する。 8月の歌舞伎座興行といえば、例年3部制で若手俳優が中心の興行で、料金が