大学教員というのは、多くの場合、高偏差値大学を卒業している。みんながみんな高偏差値大学に就職するわけではないので、偏差値の低い大学にも高偏差値大学を卒業した教員がたくさん就職することになる。 その結果、「高偏差値大学出身の教員には低偏差値の大学生のニーズを捉えられない」といった批判が生じたりもする。そういう部分も確かにあるのだろう。 しかし、教員側にも悩みはある。というのは、教員のプロフィールはたいてい公開されているし、直接聞かれることも多いので、学生側は教員がどこの大学を卒業したのかを知っていることが多い。そのため「先生は○○大卒だから、俺らとは違う」的な発言をけっこうな頻度で聞かされることになる。 こうなると教員側としては、彼らのコンプレックスをいかに刺激しないようにするかで頭を使うことになる。対応を誤ると、「学歴を鼻にかけてる」などと言われ、人間関係を形成することにも支障が生じかねな