激戦続きの中食市場に、意外なジャンルから新商品が登場した。 耐熱性の高い容器に生の肉や魚を入れ、電子レンジだけで調理することを可能にした「生から惣菜」シリーズだ。これを開発したのは、食品トレーや弁当・総菜容器の最大手・エフピコ。同社の佐藤守正社長は「調理済みの総菜を温めて食べる時代ではない」と語る。メニュー提案もしながら、食品メーカーやスーパーに「生から惣菜」シリーズとして売り込んでいる。 容器はエフピコが提供し、食品メーカーが総菜を作り、スーパーで販売する。この3者が共同で総菜を開発することもある。寒さが厳しい今の季節、プラスチック容器で煮込んだ鍋料理が人気を集めそうだ。 110度まで耐えるプラスチック容器 高級食品スーパー・成城石井の総菜コーナーにはさまざまな種類の総菜が並ぶ。電子レンジで温めるだけでおいしい料理が食べられるため人気があるが、よく見ると「豚しゃぶ」や「豚ばらモヤシ炒め」