[はじめに] 楽器を全くやったことが無い人でも、演奏できちゃう曲がある。 ジョン・ケージ(1912〜1992)による、「4分33秒」という曲だ。 テレビなどでもたまにとりあげられるこの曲、最大の特徴は、「演奏しない」曲ということである! 演奏者が、何も音を出さず4分と33秒を過ごすのだ。その間に無意識に聞こえてくるざわめきや物音こそが芸術なのだ!という、なんともすごい曲である。 これが実際の楽譜なのだが、そう、音符のひとつも書かれていない! 開いてみると...音符のおたまじゃくしが何も書かれていない。狐につままれた気分。 (いちおう3楽章構成ということらしく、I,II,IIIなる文字があるけど、ぜんぶTACET(=音を出さない)だ) ざわめきや物音というけれど、いったいどんな曲ができあがるのだろうか。 自分で、「演奏」してみたい。そして、できた「曲」を、楽譜にしてみたい。 どこで「演奏」し