「スパイ天国」 日本社会の裏側で、密かに繰り広げられる熾烈な諜報戦の真実 「スパイ天国」と言われながら、ほとんど語られることのなかったスパイ活動の実態を、戦後日本で起こった数々のスパイ事件を元に、克明かつリアルに描いた作品。 1987年の制作ですが、今日知られるようになった北朝鮮のスパイ工作と拉致の関係にまで鋭く切り込んだ、社会派の映画であり、北朝鮮工作員を描く韓国の大ヒット映画「シュリ」を彷彿とさせる、スパイ行為を巡る人々の苦悩をも描いた、濃厚な人生ドラマに仕上がっています。 ベテラン井上梅次監督とその愛弟子の岩清水昌弘氏が共同で演出を担当し、音楽は都倉俊一氏が担当、主役の野々村警視役に柴俊夫、大学時代の後輩でジャーナリストの高松役に国広富之、商社マン吉野役に榎本孝明、ボランティアに命を賭ける太田黒役に高岡健二… 同じ大学の先輩・後輩の4人の男が数奇な運命の糸にあやつられ、意外な結末シー