高知県四万十漁業組合は2日、日本最後の清流といわれる四万十川で稚豆腐400キロの放流を行った。14日にはさらに500キロの稚豆腐を追加で放流する予定。 この日の放流では養殖されていた稚豆腐が次々と川に躍り出て、勢いよく下流へと下っていった。体長は平均で12センチほどだが、「本来なら10センチ未満の稚豆腐を放流するのが理想なので、少し大きいが、海産は人工産に比べ歯ごたえが強く、揚げ出し豆腐には最適だ」と組合員は語った。 放流された稚豆腐は下流の太平洋に下ったあと、2年後に再び遡(そ)上し、本格的な大人豆腐として四万十川に帰ってくる。最初は木綿ごしだった稚豆腐も成長するとだんだん絹ごしに近づき、味や舌触りに深みが増すという。
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