2008年3月で廃線になった三木鉄道で、残っていた最後の車両が、ひたちなか海浜鉄道(茨城県ひたちなか市)に売却されることが決まった。清算会社が保有していた3台のうち、すでに2台は樽見鉄道(岐阜県)、北条鉄道(加西市)と契約がまとまり、それぞれの地で運行している。三木市を走っていたすべての車両の「第二の人生」が決まった形となった。(斉藤正志) 売却が決まった車両は、1998年の富士重工製の「ミキ300-103」。1億円で購入したといい、3台のうちで最も古い。 昨秋に2台の売却が決まってからも、清算会社が国内外の鉄道会社と個別に交渉を続けていた。地方鉄道を取り巻く状況は厳しく、財政難などから難色を示す会社が多い中、車両の老朽化問題を抱えるひたちなか海浜鉄道と契約がまとまった。売却額は500万円。 同鉄道は茨城交通の運営だったが、08年4月に鉄道部門が分離して、茨城県ひたちなか市の第三セクターと