ブックマーク / saebou.hatenablog.com (3)

  • 一番セックスしない奴が勝つスラッシャー映画~『首』(ネタバレ・下ネタ注意) - Commentarius Saevus

    北野武監督『首』を見てきた。 www.youtube.com 織田信長(加瀬亮)の家臣たちの権力闘争を軸に能寺の変とその後の展開を描いた時代劇である。史実に忠実かどうかはあまり考えず、家臣たちの憎々しく暑苦しい人間関係や策謀を描くことに重点を置いている(このへんちょっとコーエン兄弟の『ミラーズ・クロッシング』に似ていると思った)。暴力描写も最初から最後までけっこうすごいが、笑うところはたくさんある。とくに豊臣秀吉(監督人)、羽柴秀長(大森南朋)、黒田官兵衛(浅野忠信)のやりとりはまるでコントみたいである。 一応時代劇…なのだが、なんか一番セックスしない奴が生き残るスラッシャーホラー映画みたいな作品である。スラッシャームービー(slashじゃなくてslasherのほう。まあこの映画はslashでもあるのだが)といえばセックスにふけるティーンエイジャーが殺され、性的に純潔なファイナルガール

    一番セックスしない奴が勝つスラッシャー映画~『首』(ネタバレ・下ネタ注意) - Commentarius Saevus
    hanyA
    hanyA 2023/12/21
  • 藤原竜也が床を這いずる芝居で靴を履いて何の感染対策になるの?~『てにあまる』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    東京芸術劇場で『てにあまる』を見てきた。松井周による台で、柄明と藤原竜也の主演作である。柄明が演出もつとめている。 horipro-stage.jp 父子関係にITやら狂気やら、いろいろな話題をからめたサイコロジカルホラーっぽい作品で、和風マーティン・マクドナーみたいな戯曲である。戯曲じたいの雰囲気はいいし、とぼけた柄明と相変わらずいっぱいいっぱいな感じの藤原竜也でスリリングなお芝居なのだが、問題は終盤、日の家の中の場面なのにずっと登場人物がを履いていることである。序盤のアパートでは、汚い畳の部屋にうっかりのまま入ってしまったユウキ(藤原竜也)が父(柄明)にを脱げと言われるところがあるのだが、ユウキのアパートではずーっと誰もを脱がない。この間の『外地の三人姉妹』もそうだったのだが、おそらく新型コロナウイルス対策でを履いているのではないかと思われる。まあ感染対策が要ると

    藤原竜也が床を這いずる芝居で靴を履いて何の感染対策になるの?~『てにあまる』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    hanyA
    hanyA 2020/12/28
  • これ、クイーン要らないよね~『Q:A Night At The Kabuki』 - Commentarius Saevus

    『Q:A Night At The Kabuki』を見てきた。野田秀樹の新作でクイーンの楽曲を全面的に使用、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の翻案でオールスターキャストということで凄い話題作である。過剰な転売対策が行われていて(客にも劇場にもえらいコストだ)、入場するのすら一苦労だ。 www.nodamap.com 前半部分はかなり『ロミオとジュリエット』なのだが、設定は源平合戦で、源氏のお姫様である愁里愛(じゅりえ)と平家の御曹司である瑯壬生(ろうみお)の悲恋を描くものである…のだが、若い愁里愛を広瀬すず、のちの愁里愛を松たか子、若い瑯壬生を志尊淳、のちの瑯壬生を上川隆也が演じていて、つまりロミオとジュリエットが2人ずついることになる。この2組が時空を超えて交錯しながら話が進むわけだが、後半は実はロミオとジュリエットが生きていたというような設定で、戦争とかシベリア抑留(すべり野)

    これ、クイーン要らないよね~『Q:A Night At The Kabuki』 - Commentarius Saevus
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    hanyA 2019/11/29
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