九州経済連合会の麻生泰(ゆたか)会長が4期目に入ることが内定した。続投の背景には、九経連を実質的に仕切る九州電力の支持があったとの見方が強い。麻生氏は近年の慣例だった「3期6年」を超えて会長を務めることになり、取り組みへの明確な成果が求められる。 「こちらから就任をお願いした以上、本人が『やりたい』と言う限りはやってもらうのが筋だ」。ある九電幹部は、麻生氏続投について、本人の意欲を尊重する考えを示した。 そもそも財界活動には会長を支える専任スタッフが十数人単位で必要で、実質的に「財政に余裕のある九電からしか会長を選べない」(九経連関係者)という事情がある。このため、麻生氏以外の歴代会長はすべて九電出身だった。