北朝鮮外務省日本研究所の報道官は18日、安倍晋三首相が欧州訪問の際に北朝鮮への圧力強化を訴えたことについて「圧力を強化すれば我々が政策を変えると考えること自体が一国の首相としてあまりにも愚かで幼稚だ」と批判した。朝鮮中央通信が伝えた。 安倍首相が日本人拉致問題の早期解決を訴えたことについて「拉致問題は既に解決された問題」と指摘。「長期政権を狙った偽り劇」と非難し、北朝鮮政策を変えるよう迫った。 また、同省米国研究所報道官は18日、カナダで開かれた北朝鮮核問題を巡る多国間外相会合について「わが国の威力に仰天したトランプ(米大統領)の笑止なあがき」と批判した。「海上封鎖のような制裁強化は戦争行為も同然だ」とも主張した。 ティラーソン米国務長官が制裁強化を呼びかけたことについて「北南関係で劇的な変化が起きるなか、米国は情勢緩和の雰囲気に冷や水を浴びせ、新たな戦争挑発をたくらんでいる」と主張した。