京都市の銭湯にかかる鏡には、地域に根付いた商店の宣伝文句が入っている。レトロな雰囲気が漂う「鏡広告」だ。一時下火だったが、サウナブームを背景に関心度が上昇。近年は、自身の動画投稿チャンネルのPRや、国際情勢についてのメッセージもあるなど、内容も多彩だ。ある広告主は「鏡広告を出すと鏡が新品になるので銭湯の応援になる上、京都の町の一部になれる気がする」と効能を説く。鏡広告の世界をのぞき込んでみた。 鏡広告を扱う上京区の日新商事によると、いつから存在するかははっきりしないものの、1970年ごろには既にあり、盛んになっていたとみられるという。住民の多くが銭湯に足を運び、必ず眺める鏡に付いた広告の効果は大きかったと考えられる。 往時は商店街も元気で、移動手段が現代より乏しいこともあって、地域コミュニティー内で生活が完結していた。そのため、地元の商店や病院を紹介する広告が多かった。 その後、家庭に風呂
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く