面白い記事を見つけた。 現代人は匿名でオンライン上に「心の闇」をさらけ出しすぎている、 その病理は「自己の希薄化」にある、 というもの、 私はよく「パーソナリティの肥大化した時代」 そういう表現を使うけれども、 おそらく意味するところは同じだと思う。 「自分」であろうとするあまり、 「何者かになりたい」と思うあまり、 「こうでなければならない」 そういう感情に支配される。 与えられた「居場所」にすがりつき、 それを守ることに躍起になる。 一度ラベルが付いてしまったら、 あとは敷かれたレールの上を歩くだけ、 余程、意識的に脱線しようとしない限りは、 その「ラベル」に引き寄せられた人生になる。 「自分が何者なのかわからない」 朝井リョウさんの小説『何者』 その映画版を見て感じたけれど、 誰もが「主体性の無い批評家」 周りからの評価に怯えるとともに、 何かを評価することで、 自分の価値を見出そう