京都に拠点を置く短歌結社「塔短歌会」が2019.8.24に行なった「現代短歌シンポジウム IN KYOTO」にて、作家の高橋源一郎氏が講演されています。*1 この記事では高橋氏の「過去の言葉を受け止め、編み直して未来へ届けてゆく」という言葉をヒントに、sns時代に言葉が持つ役割について考えてみます。 伝言ゲームとしての世界 過去から未来へ言葉を送り届けることが、ざわついた今の世界への反撃 文章の価値、好み、「声」 あなたの文章に「声」はありますか? 伝言ゲームとしての世界 高橋氏は、snsという新しいメディアの登場によって、現代はもっとも言葉が生産されている時代だと言います。そしてそれは同時に、もっとも言葉が聴かれていない時代なのだとも。 snsによって誰もが気軽に「声」を発することができるようになった以上、ほとんど聴かれることもなく消えていく「声」が無数に存在することも、いわば当然のこと