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  • マリア・テレジアの娘たち。六女マリア・アマーリアの物語。ハイドン『交響曲 第30番 ハ長調《アレルヤ》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    若き日のハイドン 楽長就任するも、すぐ解雇? 1759年にボヘミア貴族のモルツィン伯爵の楽長に就任したハイドン。 そして、安定した職についたことで、1760年11月に結婚します。 しかし、順調に進んでいたかに見えた人生も一寸先は闇。 モルツィン伯爵家の財政が、急速に逼迫してしまったのです。 伯爵父子は、お抱えオーケストラを拡大し、音楽に惜しみなく財をつぎ込んでいましたが、由緒あるとはいえ、それほど大きな所領を持っていなかったモルツィン家としては、楽長つきの楽団は身の丈には合っていなかったようです。 伯爵は、泣く泣く楽団の縮小を決断し、せっかく雇うことのできた、素晴らしい才能に恵まれた若き音楽家、ハイドンを解雇せざるを得なくなりました。 しかし伯爵は、所帯を持ったばかりのハイドンを、何の支援もなく、世間に放っぽりだすような無責任な人ではありませんでした。 素晴らしい再就職先 時々伯爵家に客と

    マリア・テレジアの娘たち。六女マリア・アマーリアの物語。ハイドン『交響曲 第30番 ハ長調《アレルヤ》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2022/04/24
    こんばんは。政略結婚・・・辛いですね。
  • 〝引きこもり〟が生んだ新しい芸術。『15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 作品35《エロイカ変奏曲(プロメテウス変奏曲)》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    ハイリゲンシュタットの『遺書の家』 実現できなかった演奏会 ベートーヴェンのバレエ『プロメテウスの創造物』は、1801年3月に初演されて以来、ロングランを続けていました。 彼はこれに意を強くして、〝オール・ベートーヴェン・プログラム〟の自主コンサートの開催を企てます。 1800年4月に開いた初の〝自主アカデミー〟では、客寄せのためにモーツァルトのシンフォニーや、ハイドンの『天地創造』のアリアなども、プログラムに盛り込まなくてなりませんでしたが、いよいよ、自分だけの〝個展〟を開こう、と意気込みます。 そして、そのメインとなる作品として、シンフォニー第2番、ピアノコンチェルト第3番などの作曲を進めます。 しかし、1802年4月を目途に準備を進めていたコンサートは、劇場の使用許可が得られず、流れてしまいます。 劇場支配人のブラウン男爵との間でいざこざがあったことが、ベートーヴェンのマネージャーを

    〝引きこもり〟が生んだ新しい芸術。『15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 作品35《エロイカ変奏曲(プロメテウス変奏曲)》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/09/05
    動画、拝聴しました。ありがとうございます。
  • 人類の恩人がしてくれたこと。ベートーヴェン:バレエ音楽『プロメテウスの創造物』前編 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    ヤン・コシエール『火を運ぶプロメテウス』(1637年) ベートーヴェン唯一のバレエ音楽 1801年3月28日、ウィーンの宮廷劇場(ブルク劇場)でバレエが上演されました。 ベートーヴェン唯一のバレエ音楽、『プロメテウスの創造物』です。 若い頃、ボン時代にワルトシュタイン伯爵の依頼で『騎士バレエ WoO1』を書いたことはありましたが、これは宮廷貴族たちの出し物のための、余興的なものでしたので、格的なバレエはこれだけ、ということになります。 同じブルク劇場で第1シンフォニーを発表してから1年。 31歳のベートーヴェンが書いた2番目の大規模なオーケストラ作品となります。 序曲、導入曲と16の情景曲で構成されていますが、今演奏される機会があるのはほとんど序曲だけです。 しかし、体の音楽も迫力があって実に素晴らしく、しかも、のちのシンフォニーの傑作につながっていく内容です。 台が失われてしまって

    人類の恩人がしてくれたこと。ベートーヴェン:バレエ音楽『プロメテウスの創造物』前編 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/08/15
    動画、ありがとうございます。拝聴しました。>「肝臓の再生機能を古代ギリシャ人は知っていたのか?という不思議なエピソードでもあります。」興味深いですね。
  • 宵の明星が優しく窓辺を打つ音。『ピアノソナタ 第18番 変ホ長調 作品31-3《狩》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    ベートーヴェンの挑戦は続く ベートーヴェンの『3つのピアノソナタ 作品31』、今回は最後となる3曲目、第18番 変ホ長調を聴きます。 3曲セットのうち、この曲だけ4楽章となっています。 以前聴いた『3つのピアノソナタ 作品10』も、最後の第7番だけ4楽章になっていますが、このことにどこまで意味があるのかは分かりません。 このソナタもかなり変わっているのですが、〝新しい道〟を突き進むベートーヴェンにとって、〝普通の作品〟というのは、もはや無いのが普通、ということでしょう。 4楽章もあるのに、ゆっくりとした緩徐楽章がありません。 そんなのは後年のシンフォニー 第8番まで見られないです。 第2楽章は「スケルツォ」と題され、第3楽章が「メヌエット」になっています。 ベートーヴェンは、ハイドンやモーツァルトが作っていたメヌエットをどんどんスケルツォに置き換えていったのですが、それが並んでいる、という

    宵の明星が優しく窓辺を打つ音。『ピアノソナタ 第18番 変ホ長調 作品31-3《狩》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
    happy-ok3
    happy-ok3 2021/08/08
    こんばんは。>「フォルテピアノの鬼才、ロナルド・ブラウティハム」演奏、迫力がありますね。ありがとうございます。
  • シェイクスピアとベートーヴェンが巻き起こした嵐。『ピアノソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2《テンペスト》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    『テンペスト 第1幕第1場』ジョージ・ロムニー画 また、シンドラーのでっち上げ 再び、ベートーヴェンのピアノソナタの世界に戻ります。 作品31の2曲目、第17番 ニ短調《テンペスト》です。 そのドラマチックな曲想と、通称がついていることから、広く親しまれている人気曲です。 しかしここでも、通称がついていることからのメリット、デメリットがみられます。 《テンペスト(嵐)》の名は、〝嘘つきシンドラー〟の書いたベートーヴェン伝の記述から取られました。 ある時シンドラーは、ベートーヴェンに『作品57 ヘ短調、作品29 ニ短調のソナタ2曲を理解する鍵を与えてほしい』と頼んだところ、一言、『「テンペスト」を読め』と言われた、という話です。 作品57は今では《アパッショナータ(熱情)》の通称で呼ばれています。 「作品29」はのちの出版で「作品31」に改められました。 『テンペスト』は言うまでもなくウィリ

    シェイクスピアとベートーヴェンが巻き起こした嵐。『ピアノソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2《テンペスト》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/08/01
    こんばんは。>「第3幕第2場のキャリバンのセリフが、シェイクスピア俳優ケネス・ブラナーにより朗読」いいですね!粋な演出ですね!
  • 〝新しい道〟の第1歩。ベートーヴェン『ピアノソナタ 第16番 ト長調 作品31-1』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    ベートーヴェンの〝新しい道〟とは 前回の〝田園〟に続き、この時期のベートーヴェンは、間髪を入れずピアノソナタを次々に作曲、出版していきます。 次の作品は、久々のオーソドックスな3曲セットとなった作品31。 第16番 ト長調、第17番 ニ短調《テンペスト》、第18番 変ホ長調の3曲です。 しかし、セット販売されたのは作曲から2年後で、はじめは最初の2曲がセット、第18番は《悲愴》とカップリングされて出版されました。 ただ、当時マネージャー役をしていた弟カールが、ライプツィヒの出版社ブライトコップフ&ヘルテル社あてに〝3つのソナタ〟として売り込んだ1802年4月22日付の手紙が残っているので、ベートーヴェンがセットを意識して作曲した可能性は高いです。 また、この3曲は力作にも関わらず、誰にも献呈されていないのが謎とされています。 第15番までは〝実験的ソナタ期〟で、ソナタの形をあえてぶち壊して

    〝新しい道〟の第1歩。ベートーヴェン『ピアノソナタ 第16番 ト長調 作品31-1』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/07/18
    こんばんは!>「ボリス・ギルトブルグの演奏」素晴らしいです。音が、踊り出していますね!
  • 癒される田舎の情景。ベートーヴェン『ピアノソナタ 第15番 ニ長調 作品28《田園》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    フランソワ・ブーシェ『夏のパストラル』 もうひとつの〝田園〟 ベートーヴェンのピアノソナタをさらに聴いていきます。 前回の〝月光ソナタ〟の次の作品は、第15番 ニ長調 作品28〝田園〟です。 ベートーヴェンの〝田園〟といえば、シンフォニー第6番ですが、ピアノソナタにもあるのです。 1808年に作られたシンフォニーの方は作曲者によって『シンフォニア・パストラーレ(田園交響曲)』『田舎の生活の思い出』と題されていますが、この1801年に作曲されたこのソナタには、ベートーヴェンは何も標題はつけていません。 例によってベートーヴェンの死後、1838年にハンブルクの出版社クランツが楽譜に『ソナタ・パストラーレ(田園ソナタ)』として発売したことによります。 ただし、この題には、〝月光〟と違って、作曲者の意図が全く反映されていない、というわけではありません。 ベートーヴェンが田園(パストラル)をテーマに

    癒される田舎の情景。ベートーヴェン『ピアノソナタ 第15番 ニ長調 作品28《田園》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/07/11
    こんばんは。>「ボリス・ギルトブルグの深みのある演奏」素敵です!感情が伝わってきます。
  • 数々の伝説に彩られた、ムーンライトソナタ。ベートーヴェン『ピアノソナタ 第14番(幻想曲風ソナタ)嬰ハ短調 作品27-2《月光》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    テーマは何か? ベートーヴェンの2曲セット『2つの幻想曲風ソナタ 作品27』の2曲目が、有名な〝月光ソナタ〟〝ムーンライトソナタ〟です。 ピアノソナタといえばまずこの曲の名が思い浮かぶ、ソナタの王者です。 まさに降り注ぐ月の光のように幽玄な第1楽章。 短いけれど憧れで胸がいっぱいになる第2楽章。 地獄から湧き上がるかのような激しい情念に圧倒される第3楽章。 この曲の与えるインパクトの強烈さから、ベートーヴェンがなぜこの曲を書いたのか、彼はこの曲にどんな思いを込めたのか、作曲当時から作曲者の死後に至るまで、様々な説、解釈が唱えられてきました。 いわく、叶わない恋へのやるせない思いをぶつけた。 いわく、盲目の少女に月光の美しさを伝えるために捧げた。 いずれもロマンティックなエピソードで、この曲を聴く人は、これらの〝伝説〟に思いを馳せることになります。 そうすると、この謎めいた曲の解釈に答えを与

    数々の伝説に彩られた、ムーンライトソナタ。ベートーヴェン『ピアノソナタ 第14番(幻想曲風ソナタ)嬰ハ短調 作品27-2《月光》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/07/04
    こんばんは。>「まさに降り注ぐ月の光のように幽玄な第1楽章。」そうですね!そしてジュリエッタさんのこと。ベートーベンの心を明るく動かした方!結ばれて欲しかったですね。
  • 光る青春の喜びと稲妻!ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24《春》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    ベートーヴェンっぽくない?人気曲 ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの中でも、いちばんポピュラーで、誰でも聞いたことある、という曲は第5番『春(スプリング・ソナタ』でしょう。 第1楽章の、優雅の極みといっていい旋律は、住宅メーカーなどのCMで、日曜日の朝の家族団欒、といったイメージで使われます。 同じ優雅さでも、貴族的な高貴な典雅さではなく、小市民のささやかな幸福、といったような、どこかくつろいだ感じを受けます。 音楽を貴族のものから市民のものにしたベートーヴェンの、ソフトな革命といえるかもしれません。 『春』という愛称は、ベートーヴェンが題したものではなく、初版にもなく、いつしかそう呼ばれるようになり、誰がいつ名付けたのか全然分かっていませんが、定着したのは、万人がそのように感じたからでしょう。 『のだめカンタービレ』の春 『のだめカンタービレ』でも、この曲がうまく使われていて、ドラマ

    光る青春の喜びと稲妻!ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24《春》』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/05/16
    こんばんは。>「シュトゥットガルトの音楽博物館所蔵の古楽器による演奏」音にも深みと艶がありますね!
  • 印刷屋さんのミスで独立した曲。ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ 第4番 イ短調 作品23』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    ベートーヴェンはヴァイオリンが苦手? 前回に続き、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを聴いていきます。 サリエリに捧げた、初の出版作品である作品12の3曲(第1番 ニ長調、第2番 イ長調、第3番 変ホ長調)を作曲したのが1797年から1798年にかけてですが、ちょうど、ピアノ・ソナタ『悲愴』を作曲した頃です。 ベートーヴェンの前衛的な試みとしては、ややピアノ・ソナタの方が先行している感じもしますが、それはやはり彼自身がヨーロッパ一の名手だったからでしょう。 ベートーヴェンはボン時代、ケルン選帝侯宮廷楽団ではヴィオラ奏者でしたから、それなりの腕前だったはずですが、大都会ウィーンのコンサート会場で披露するほどの技量ではなかったと言われています。 ウィーンに来てから、仲良しのシュパンツィヒや、何人かのヴァイオリニストにある程度の手ほどきは受けたらしく、サロンで人前で弾いた記録も残っていますが、

    印刷屋さんのミスで独立した曲。ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ 第4番 イ短調 作品23』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/05/09
    フォルテピアノと演奏、素敵ですね。ピアノも力強いですね。
  • 完全に幸せにしてくれるソナタ。ベートーヴェン『ホルン・ソナタ ヘ長調 作品17』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    ジョヴァンニ・プント 珍しい、ホルンのためのソナタ 1800年4月2日のベートーヴェン初のアカデミー(作曲家主催のコンサート)の16日後、4月18日に彼は再びブルク劇場の舞台に立ちます。 それは、ヨーロッパで名高いホルン奏者、ジョヴァンニ・プント(1746~1803)のアカデミーでした。 そこで演奏されたのは、珍しいピアノ伴奏つきの「ホルン・ソナタ」でした。 このような曲はハイドンにもモーツァルトにもなく、ベートーヴェンにも1曲だけです。 まさにこの機会だけのために作曲されました。 それも、作曲したのはコンサートの前日! たまたま会ったプントから、明日アカデミーをやるんだよ、という話を聞いて、じゃあ私も1曲提供しましょう、という話になったのか、急に依頼されたのか、あるいは以前から頼まれていたのに自分のアカデミー優先でギリギリまで後回しにしていたのかは、分かりません。 いずれにしても、楽譜に

    完全に幸せにしてくれるソナタ。ベートーヴェン『ホルン・ソナタ ヘ長調 作品17』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
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    happy-ok3 2021/04/25
    こんばんは。>「ナチュラルホルンとフォルテピアノの演奏」いいですね。有難うございます。めずらしいです。
  • ここに始まる〝不滅の9曲〟。ベートーヴェン『交響曲 第1番 ハ長調 作品21』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

    ベートーヴェン(1801年の肖像) 第1シンフォニーの評判は? 1800年4月2日にウィーンのブルク劇場で開催された、ベートーヴェン初のアカデミー(作曲家主催のコンサート)。 メインは、プログラム最後、大トリに持ってこられた記念すべき第1シンフォニー。 ベートーヴェンはすでに29歳になっていて、たくさんの名曲を作曲していましたが、シンフォニーについては長年構想を温め、推敲を重ねて、ようやく満を持して発表にこぎつけました。 モーツァルトが〝最後〟のシンフォニーを書いたのが32歳ですから、ベートーヴェンがいかにシンフォニーの作曲に慎重だったか、気合を入れたかが分かります。 〝不滅の9曲〟の一番目ですから、今から思えば別に不思議はないかもしれませんが、もともとオペラやコンサートのはじまりの曲、いわば前座に過ぎない〝軽い曲〟だったシンフォニーを、ベートーヴェンは初めから、自らの芸術の中核媒体として

    ここに始まる〝不滅の9曲〟。ベートーヴェン『交響曲 第1番 ハ長調 作品21』 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
    happy-ok3
    happy-ok3 2021/04/18
    こんばんは。>「古楽器使用のハノーヴァー・バンドの演奏動画」ありがとうございます。
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