納得の完結編 NetflixオリジナルSFドラマの完結編スペシャル。2時間半の枠の中で畳むべき風呂敷を畳み切り、後日譚に思いきって時間をかけるという大胆な構成がすばらしかったです。テーマの現代性にも、みなぎるクィアネスにも脱帽。 メリハリの利いたシナリオ 『Sense8』は、感覚と能力を共有できる新しい人類「ホモ・センソリウム」(別名『センセイツ/sensates)と、彼らを追う何者かの戦いを描くSFアクション。もともと全5シーズンの予定だったのにシーズン2で打ち切りとなり、熱心なファンたちの呼びかけでこの2時間半の完結編(シーズン2第12話『愛はすべてに打ち勝つ』)の制作が決まったという経緯を持ちます。主人公だけで8人もいて、世界10ヶ国以上のロケで作られてきたこの壮大な話をわずか150分でどうまとめるのかと期待半分、ハラハラ半分で見たのですが、いやあ、すごかった! マジカルな手腕で無事