あの店のヒトサラ。 ヒトサラをつくったヒト。 ヒトを支えるヒトビト。 食にまつわるドラマを伝える、味の楽園探訪紀。 ヒトトヒトサラ36 / TEXT:小林のびる PHOTO:産屋敷光孝 ILLUST:山口洋佑 2016.06.30 清瀬市松山「レバニラ定食 Kei楽」秋元修さんの「レバニラ炒め定食」 中華料理の世界はスターの宝庫だ。ラーメン業界はいまだ戦国時代。餃子屋チェーンは星の数。焼小籠包店には行列ができ、専門店の具だくさん肉まんは誰もが喜ぶお土産。炒飯、焼売、麻婆豆腐などを挙げればキリがなく、テーブルのメインを張れる人気料理がいくらでもある。 けれど、「レバニラ炒め」はどうだろうか? 「当店はレバニラ炒めの専門店です」などという謳い文句を見たことある人がどのくらいいるだろうか? しかしあるのだ。西東京は清瀬という街に、「レバニラ定食 Kei楽」という、清々しいまでの男気にあふれた看板