7月21日、ついに「ぴあ」最終号が発売された。1972年7月の創刊以来39年間、東京のエンターテインメントの情報を伝え続けてきた同誌の休刊に、ひとつの時代の終焉を感じた人も多いことだろう。 最終号は全270ページ以上のボリュームで、映画・音楽・演劇・美術・スポーツの各分野の総決算のほか、これまで同誌の表紙を飾ってきた及川正通のイラストの数々と、そのモデルとなった著名人からのコメントなどを収め、さらに付録として創刊号の復活版までつき、まさに「永久保存版」と呼ぶにふさわしい内容になっている。また、各ページの左右両端(いわゆる“柱”)に読者投稿欄である「はみだしYOUとPIA」が最初で最後の復活を果たしたのも、かつての読者にはうれしいだろうし、休刊以降、8月から年末までのエンタメ情報まで収載しているのも、いかにも律儀だ。 個人的にも、東京に住んでいた頃は「ぴあ」にはお世話になった。毎週(1990