アイデアのすごさ度合いというのは、差分で表現される。差分は、「?」と「!」で表現される。最初に「?」と思った量と、そのあと「!」と思った量の合計が、アイデアのすごさ。 なんらかのアイデアを求めている人というのは、アイデアの中身が具体的に浮かんでいるわけではない。ただ、どのくらい「?」と「!」を感じたいか、ということだけが決まっている。 もっと簡単にいうと、どのくらい驚いて、どのくらい納得したいかということだけが決まっている。 わたしたちがアイデアを目の前にしたときに、これはいまいちだとか、これはいいだとか判断できるのはなぜだろう。それは、求める「驚きと納得の量」だけが事前に自分の中で決まっているからである。決して、アイデア自体がすでに思いついているわけではない(だったら、それを表現すればいいだけだ)。 無自覚な人は、アイデアを目の前に見せられると、自分もそう思っていたんだよ、というような顔