しかし、堀江はそうした当たり前の訴えがまったく理解できないのである。実は、この頭の悪さは、冒頭で紹介した「生産効率の悪い人間は働かないほうがいい」発言のときも感じられたことだ。弱者差別以前に、環境や機会で人間が変化する可能性、さらには実存の影響を一切考慮せずに、生産効率で二分できると本気で考えているなんて、いくらなんでも頭が悪すぎだろう。 ようするに、ホリエモンという人間は世界の複雑さを受け入れられずに、ものごとを単純化しないと理解できないし、説明できないのだ。そして、その単純化した図式を勝手に信じ込んで、他人に押し付ける。その際、「経済効率」だのなんだのというリバタリアン経営者的言葉をふりまくのは、それ以外に教養がなく、他に語彙をもっていないからだ。 もちろん、堀江がいくら“単純バカ”でも、信者相手に中身スカスカのネオリベ自己啓発本を売り、オンラインサロンビジネスでセコセコ稼いでいるだけ