太陽電池の年間国内出荷量が初めて1GWを超えた。住宅向けが対前年同期比137.7%となり、メガソーラーなどの発電事業用は前四半期比3.7倍に伸び、明るい数字が並ぶ。しかし、安定しない輸出、増え続ける輸入、さらには屋台骨だったSi(シリコン)多結晶太陽電池の低迷など不安要因もある。太陽光発電協会(JPEA)が公開した統計を分析した。 日本の太陽電池産業は成長している。国内全体で生産能力の増強が続き、世界市場の伸びに追い付いてはいないものの、国内の市場規模も着実に成長しているからだ。だが、国内企業の動向を見ると、輸入が一貫して伸び、輸出が安定しないなど不安材料が残る。実際の所、何が起こっているのだろうか。 太陽光発電協会(JPEA)と光産業技術振興協会は、2012年2月15日、国内企業34社が2011年度第3四半期(2011年10~12月)に出荷した太陽電池セルと同モジュールについての統計を発