今月21日に日本で観測された金環日食のデータを使って、これまで100年以上にわたって正確には分かっていなかった太陽の直径を、139万2020キロと精度よく求めることに国立天文台などの研究グループが成功しました。 国立天文台の相馬充助教らのグループは、このベイリービーズの詳細な観測データから、正確には分かっていない太陽の直径を求めようと全国に呼びかけてデータを集めました。 そして、光の玉が月のどの谷間によってできているのかを月探査衛星「かぐや」のデータと照らし合わせて割り出し、観測地点からその谷間を通る直線を引いて太陽の中心との間で直角三角形を作りました。 その結果、太陽の半径が求まり、最終的に太陽の直径は139万2020キロと精度よく計算できたということです。 太陽の直径を巡っては、およそ120年前から欧米の研究者が地上の望遠鏡などを使って直接観測して求めていましたが、この方法だと太陽