容量はリチウムイオン電池の15倍、超高容量の「空気電池」を開発:蓄電・発電機器(1/2 ページ) 現在主流のリチウムイオン二次電池を超える次世代電池として期待されているリチウム空気電池。物質・材料研究機構の研究チームは、リチウムイオン二次電池の15倍の容量を持つリチウム空気電池の開発に成功した。空気極にカーボンナノチューブを利用したのが特徴だ。 電気自動車のさらなる利便性向上や分散電源の普及に向けて、蓄電池の高性能化や低コスト化が期待されている。しかし、現在の広く利用されているリチウムイオン二次電池の性能は、理論上の限界に近づきつつある。 そこでリチウムイオン二次電池より高容量な次世代の電池として期待されているのが、リチウム空気電池だ。理論上あらゆる二次電池の中で最も高いエネルギー密度を有するとされている。チウムイオン電池とは異なり、正極にコバルト系やマンガン系の化合物を用いることなく、リ