もうすぐ平成が終わります。 30年もあった平成が終わります。 わたしの頭の中には20代までを過ごした昭和が変わらずに鮮やかな記憶を保っています。 両親と過ごし、幼馴染みと遊んだ故郷の森の記憶です。 父が亡くなったのは昭和の末でした。 昭和という時間はどこへ行ってしまったんだろう。 時間って一体何なんだろう。 どこから来てどこへ流れていくんだろう。 今日という日はどこへ行ってしまうんだろう。 昨日はどこにあるんだろう。 明日はどこからやってくるんだろう。 そもそも時間って本当に存在するんだろうか。 そんなことをあれこれ思います。 人生の残り時間が少なくなってきた今、なおさらそれを強く思います。 広く言われているように、年齢を重ねるにつれ、時間が流れるスピードは加速していく気がします。 長男Mがもうすぐ二十歳になります。 少し前まで、わたしが差し出した手をギュッと握り返して手をつないでくれてい