ブックマーク / anime.eiga.com (11)

  • 【氷川竜介の「アニメに歴史あり」】第49回 アニメの描く「物語」の本質が問われた西暦2023年

    第47回で「アリスとテレスのまぼろし工場」を取りあげたとき述べたように、今年のアニメ映画のタイトルを並べると「なぜこんなにも“物語とは何なのか?”が問われているのだろうか?」という疑問がわく。12月15日公開の「屋根裏のラジャー」(監督・百瀬義行)もそのひとつである。 主人公ラジャーは、少女アマンダが想像で生みだしたイマジナリと呼ばれる少年だ。他人には見えないラジャーが、アマンダと切り離された後、彼女の危機を救うために奮闘する冒険もので、イマジナリを喰らうことで生きながらえる男ミスター・バンティングがヴィランとして登場し、その対立が全編を支えている。 作中では書店、図書館と「物語の宝庫」とイマジナリが強く結びつけられている。物語の触発する想像力とは現実をどのように活性化し、変革しうるものなのか、想像の存在に独立性をあたえることで問いかけてくる。「空想の産物をい物にしているミスター・バンテ

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    harite 2024/01/16
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】劇場映画がなくても拡大中「ポケモン」アニメの戦略

    「放課後のブレス」 (C)2023 Pokémon. (C)1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. イメージを拡大 姿を消した「劇場版 ポケモン」 ここ数年、国内の劇場アニメが好調だ。「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」から「君たちはどう生きるか」までヒット作が次々と世を賑わす。なかでも近年の大きなトレンドに定番作品の好調がある。毎年、あるいは数年ごとに新作公開するシリーズ作品である。「ワンピース」や「ドラゴンボール」「名探偵コナン」とテレビシリーズから展開するのが特徴だ。 この定番映画がここにきて、ますます興行数字を伸ばしている。1997年以来、毎年公開する「名探偵コナン」の最新作「黒鉄の魚影(サブマリン)」はシリーズ26作目で初の100億円の大台、それも138億円超えというメガヒット。昨年の「ONE PIECE FILM RED

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    harite 2023/11/28
  • プロデューサーの仕事は“考える”こと 川瀬浩平が独立した理由

    「灼眼のシャナ」「とある魔術の禁書目録」シリーズ、テレビアニメ「SHIROBAKO」など、アニメ作品のプロデュースを多数手がけるアニメプロデューサーの川瀬浩平氏が、昨年ワーナー ブラザース ジャパンを退社し、自身の会社カスケードワークス(https://www.cascade-works.com/)を設立した。 川瀬氏が独立した理由をうかがおうと今年1月に実施した取材は2時間を超えた。独立の理由を赤裸々に語るところから、最近の若手アニメプロデューサーの傾向、長期シリーズを続けるためにしてきた工夫、川瀬氏が携わる作品にクレジットされる「プロデュース」の意味、リニューアルして再出発したネットラジオ「のら犬さんのアニメギョーカイ時事放談」、最近のアニメ業界の変化について感じることなど話題は多岐にわたり、川瀬氏が自身の仕事の秘密を大盤振る舞いで明かしてくれた。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック

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    harite 2023/06/10
  • アニメ宣伝20年 飯田尚史の“届ける”醍醐味、肌で感じたアニメビジネスの変遷

    作品とファンをつなげる大事な役割をはたしているアニメ宣伝。宣伝プロデューサー、宣伝担当としてその仕事を約20年続けてきた飯田尚史氏に話を伺った。 飯田氏は、パイオニアLDC(現・NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)でアニメの仕事をはじめ、ワーナー ブラザース ジャパン、U-NEXTを経て、2022年から日のアニメを海外に届けるプラットフォーム事業を営むクランチロールに所属。ワーナー在籍時まで一貫してアニメ宣伝畑を歩み、多くの作品の宣伝を手がけてきた。 そんな飯田氏にじっくりと話をうかがい、これまでのキャリアを振り返ってもらった。00年代から現在にいたるアニメビジネスの変遷をたどる、宣伝の立場から見た貴重なオーラルヒストリーでありつつ、今だから話せるくだけた話題も多く飛びだした。 控えめな飯田氏いわく、「アニメ業界の方には読んでもらえるかも」とのことだが、アニメファンやアニメビ

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    harite 2023/06/10
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「新潟国際アニメーション映画祭」のプログラムをどう選んだか

    今回はいつもと違い自身の経験について書いてみたい。3月17日から22日まで開催された「第1回新潟国際アニメーション映画祭」についてだ。僕はこの映画祭の上映作品の選定するプログラム・ディレクターを務めていたからだ。 プログラム・ディレクターの仕事を引き受けた経緯は別にあるのだが、ここでは映画祭の約50の作品をどう選んだのか、どう位置づけていたかについて触れたい。いつもの文章を書く仕事とは異なった発見が多く、アニメーション文化における映画祭の機能を深く考える機会にもなった。 企画初期からあった「長編特化」と「審査委員長・押井守」 新潟国際アニメーション映画祭は新潟を世界のアニメーションのハブにすることを掲げて、今回スタートした。すでに世界に何百ものアニメーション映画祭があるなかで、新潟が掲げたのが“長編アニメーションに特化”のコンセプトである。 長編中心のアイデアは、映画祭開催が確定するかな

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    harite 2023/04/02
  • 若山詩音と安済知佳が初めて掛け合った「SSSS.DYNAZENON」 「グリッドマン ユニバース」には「なるほど!」しかない

    ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > アニメハックTV 公式YouTubeチャンネル > 若山詩音と安済知佳が初めて掛け合った「SSSS.DYNAZENON」 「グリッドマン ユニバース」には「なるほど!」しかない 「SSSS.GRIDMAN」と「SSSS.DYNAZENON」の世界観がクロスオーバーする劇場版「グリッドマン ユニバース」が、いよいよ3月24日から公開される。南夢芽役の若山詩音と飛鳥川ちせ役の安済知佳は、「アニメハックTV」第21回では息のあったトークと、ゲームへの振り切った挑戦で視聴者をわかせてくれた。2人が初めて掛け合った「SSSS.DYNAZENON」、台を読んで「なるほど!」と感嘆したという「グリッドマン ユニバース」、お互いの好きなところについて、ざっくばらんに話してもらった。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部) ――「SSSS.DYNAZE

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    harite 2023/03/24
  • 【松尾Pの「ポンポさん」制作後記】第1回 ニャリウッド俳優の衣装デザイン

    はじめまして。劇場アニメ「映画大好きポンポさん」制作プロデューサーの松尾です。この場をお借りして、「映画大好きポンポさん」制作の舞台裏をご紹介していきます。 「映画大好きポンポさん」はニャリウッドという架空の映画の都で実写映画を製作している人々を描いている作品。作では実写映画世界を描くにあたって、工夫したり取り入れたりしたことが多々あります。今回はそのなかでも衣装デザインについて取りあげたいと思います。 「アニメーターが考えるより職の人に相談するのがいちばんでしょ?」というキャラデザイン担当、足立慎吾さんの要望もあり、実写映画世界の臨場感を演出するために衣装デザイン専門のスタッフに参加してもらいました。 衣装デザインは監督助手の三宅寛治くんの紹介で舞台中心に衣装デザインを担当されている久保薗美鈴さんにお願いしました。ニャリウッドで活躍している俳優さんたちはシーンによってどういった服をチ

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    harite 2021/06/13
  • 【数土直志の「月刊アニメビジネス」特別編】「D4DJ」大型タイトルで世界展開を目指すブシロードの戦略

    DJをテーマに“アニメ”“ゲーム”“声優ライブ”など、様々なメディアミックス展開する「D4DJ(ディーフォーディージェー)」が2020年より格始動している。この10月からはテレビアニメ「D4DJ First Mix」が放送開始、10月25日にはリズムゲーム「D4DJ Groovy Mix(グルミク)」もリリースする。 「D4DJ」はブシロードが世に送り出す大型プロジェクトでもある。製作はブシロード一社出資とし、プロジェクト実行のスピードを最大限まで高めた。これまでにない仕掛けも満載だ。 なかでも海外展開は注目だ。放送と合わせて吹替え3言語、字幕15言語を同時展開、世界各国のプラットフォームに加えて自社YouTubeチャンネルで全世界に届ける。当初から海外ありきのプロジェクトである。 ブシロードは「D4DJ」で世界をどう攻略するのか? 同社海外営業部の中山淳雄さん(執行役員 海外営業

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    harite 2020/10/23
  • 「サイコの挨拶」放送直前 ミルキィホームズに2つの“卒業”をひかえた心境を聞く

    2009年にスタートした「Project MILKY HOLMES」は、三森すずこ、徳井青空、佐々木未来、橘田いずみによる4人の声優ユニット「ミルキィホームズ」の活動をはじめ、アニメ、ゲーム漫画など、さまざまなメディアで展開する一大プロジェクト。19年1月28日に日武道館でのファイナルライブの開催を待つなか、毎年恒例となっている大みそか放送のスペシャルアニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ サイコの挨拶」では、シャーロック・シェリンフォード(シャロ)ら、作中の少女探偵チーム“ミルキィホームズ”の、ホームズ探偵学院“卒業”をテーマに物語が描かれる。「ミルキィホームズ」のキャスト4人に、2つの“卒業”を間近にひかえた現在の心境を聞いた。 ――アニメ版「ミルキィホームズ」も、12月31日放送の大みそかスペシャルで、ついに“卒業”をむかえます。収録を終えての感想はいかがですか。 三森:最後にして

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    harite 2018/12/31
  • ブシロード木谷高明氏のエンタメ仕事術(後編) “勝ち組感”をつくるための広告手法

    木谷氏に、エンタメビジネスにまつわる話を聞く後編。作品や情報があふれている今、コンテンツには“勝ち組感”が求められているという。その真意や、ブシロードの広告展開や採用に関することなど、さまざまなトピックについて持論を語っていただいた。 取材・構成/五所光太郎(アニメハック編集部) ――これまでシンガポールを拠点にされてきて、日のエンタメの見え方も違っていたのではないかと思います。日のアニメは、どう見えていたでしょうか。 木谷:日のコンテンツの中で、相対的にアニメはすごく頑張っていると思います。シンガポールには息子も一緒に行っていましたが、息子の友達もみんなアニメを見ていました。ケーブルテレビでも配信でも今は見ることができますし、ケーブルは日のアニメばかりやっているチャンネルがあって、日のドラマやバラエティ、ニュースやスポーツなんかはNHK以外、一切見られなかったりするんですよ。見

    ブシロード木谷高明氏のエンタメ仕事術(後編) “勝ち組感”をつくるための広告手法
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    harite 2018/03/31
  • ブシロード木谷高明氏のエンタメ仕事術(前編) マーケティングから大ヒットは生まれない

    コンテンツ開発の陣頭指揮をとるため、ブシロードの社長を退任した木谷高明氏。トレーディングカードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」(※以下「ヴァンガード」)、メディアミックスプロジェクトBanG Dream!(バンドリ!)」、今夏にテレビアニメを控えている「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」(※以下「レヴュースタァライト」)など、多くのプロジェクトを推進する木谷氏に、エンタテインメントビジネスに関するさまざまな話を聞いた。 取材・構成/五所光太郎(アニメハック編集部) ――昨年に社長を退任され、4月からは拠点をシンガポールから完全に日に移されるそうですね。なぜ仕事のスタイルを変えたのでしょうか。 木谷:会社のこれからのことを考えたとき、スマートフォン向けのゲームアプリ、音楽、宣伝、この3つを直接担当したいと思ったんです。役職でいうと、コンテンツ部長、ブシロードミュージック社長、

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    harite 2018/03/31
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