[東京 2日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は2日、予定していた電池事業子会社の譲渡を中止すると発表した。中国系投資ファンドのGSRキャピタルが設立したGSRエレクトリック・ビークル(UK)ホールディングとの間で、6月29日付で電池製造を手掛ける連結子会社の株式譲渡を予定していたが、GSR側から買収に「必要な資金が不足している」との連絡があったという。 譲渡額は非公表だが、関係者によれば約10億ドル前後(約1100億円)とみられる。日産は子会社の分割や株式譲渡を含む今後の見通しについて、検討した上で詳細が決まり次第、速やかに公表するとしている。 日産が譲渡する予定だったのは、オートモーティブエナジーサプライ(AESC、神奈川県座間市)。AESCは日産が51%、NEC<6701.T>グループが49%を出資して2007年に設立。日産の主力電気自動車(EV)「リーフ」向けの車載用リチ