衆院は27日午後の本会議で、立憲民主党など野党4党が提出した森雅子法相に対する不信任決議案と棚橋泰文衆院予算委員長(自民党)の解任決議案を、与党などの反対多数で否決した。与野党は2020年度予算案を巡り、28日に衆院予算委員会と本会議で採決する日程で合意した。衆院を通過する見通しで、3月末までの年度内成立が確実となる。 野党は森氏の不信任決議案で、黒川弘務東京高検検事長の異例の定年延長を巡り「過去の法解釈を無視した脱法的な手続きによって、恣意的な人事を強行した」などと批判。棚橋氏の解任決議案では「安倍内閣に忠実で、強引かつ不公正な委員会運営」と指摘した。